現地時間2月27日にフランス・パリで開催された2022年のFIFA年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」では、「FIFPro(国際プロサッカー選手会)」による「ワールドイレブン(男子)」が以下のように発表された。
 GK:ティボー・クルトワ(レアル・マドリー/ベルギー代表)
DF:ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ→バイエルン/ポルトガル代表)
DF:フィルジル・ファン・ダイク(リバプール/オランダ代表)
DF:アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン/モロッコ代表)
MF:ケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・シティ/ベルギー代表)
MF:カゼミーロ(レアル・マドリー→マンチェスター・ユナイテッド/ブラジル代表)
MF:ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー/クロアチア代表)
FW:カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー/フランス代表)
FW:アーリング・ハーランド(ドルトムント→マンC/ノルウェー代表)
FW:キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン/フランス代表)
FW:リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン代表)

 世界中の選手だけによるこの選考と、各国代表チームの主将&監督の他にジャーナリスト、ファンも投票に参加するFIFAの最優秀選手賞では、GK(FIFAではエミリアーノ・マルティネス)に違いが出たものの、いずれもほぼ納得のいく顔ぶれと言えよう。

さて、この2022年のベストイレブンが発表される前、ベッティングサイト『Betfair』の依頼を受けて「歴代ベストイレブン」を選定したのが、歴代最高のストライカーともいわれたブラジルのレジェンドで、現在はラ・リーガのバジャドリーの取締役会長を務めるロナウドだ(ブラジルのメディア『UOL Esporte』より)。

 現在、トップシーンで活躍するスターたちの多くが幼少期に憧れた「怪物」は、現役時代にはクルゼイロ、PSV、バルセロナ、インテル、レアル・マドリー、ミランといったクラブでプレーし、ブラジル代表としては2度のワールドカップ優勝を経験したが、彼自身も歴代のスーパースターに憧れ、またピッチ上では名手たちと戦い、また共闘した。その中から、彼が選んだ11名は、次の通りである。

【PHOTO】バッジョ、ロナウジーニョ、メッシ…厳選写真で振り返る過去30年の「超ワールドクラス図鑑」ウィング/セカンドトップ編GK:ジャンルイジ・ブッフォン(元イタリア代表/パルマ)
右SB:カフー(元ブラジル代表)
CB:パオロ・マルディーニ(元イタリア代表)
CB:フランツ・ベッケンバウアー(元西ドイツ代表)
左SB:ロベルト・カルロス(元ブラジル代表)
MF:ディエゴ・マラドーナ(元アルゼンチン代表)
MF:ジーコ(元ブラジル代表)
右ウイング:リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/パリSG)
左ウイング:ロナウジーニョ(元ブラジル代表)
CF:ペレ(元ブラジル代表)
セカンドトップ:ロナウド(元ブラジル代表)
 
 現役選手2人を含んだ超豪華なチーム編成において、彼は「ブッフォンは、私にとって最もゴールを奪うのが困難だった史上最高のGK」「非常に攻撃的なチームで、DFラインではカフーは右にいて、いつでも自由に上がっていく。守備ではこの4人のラインを形成する」「ジーコが5番、マラドーナが8番という、非常に攻撃的で、クオリティーの高い中盤ができる」「攻撃はメッシ、キング・ペレ、ロナウジーニョのラインで構成され、私も前線に上がってゴールを奪う」と、ポジション別に説明を入れている。

 なお、このレジェンド軍団を率いるのはブラジルの名選手&名将であるマリオ・ザガロで、「私がこれまでの人生で一緒に仕事をした中で最高の人物」と評している。また、同じ名前で、マドリーの後輩でもあるクリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル/アル・ナスル)が選考漏れしたことについては、「ガリンシャ、リバウド(ともに元ブラジル代表)、クリスチアーノ、さらに多くのスターをリザーブに入れることで、より史上最高のチームになるだろう」とフォローを忘れていない。

 守備的にはかなり負担のかかりそうなチーム構成だが、レジェンドたちが次々に攻撃的を仕掛ける夢のチーム。マラドーナとペレが故人となった今となっては、実際に見てみたかったものである。それにしても、どちらのベストイレブンにも名を連ねたメッシはさすがと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部
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