「再びベストに近づいた」マーカーを完全に打ち負かした三笘薫、先制PK獲得&今季6得点目に現地メディアも軒並み最高評価!
左ウイングとして先発出場した背番号22は、18分にソリー・マーチからのサイドチェンジのパスをうまくトラップしてマーカーをかわし、ペナルティーエリアに侵入したところで倒されてPKを獲得。そして、2点リードで迎えた69分にエリア右側からパスカル・グロスが入れたグラウンダーのクロスにファーポストで反応し、走り込んでのスライディングで合わせて4試合ぶり(公式戦では5試合ぶり)のゴールで通算6得点目(公式戦8点目)に到達した。
【動画】三笘薫が今季プレミア6ゴール目!右足スライディング弾をチェック このゴールに絡んだプレー以外にも多くのチャンスを創り出したほか、自身も得点機を迎え、また前線での守備も効果的。さらに、スペースを得たことで、ここ数試合は封じられていた縦への突破も幾度か見られるなど、三笘の持ち味が随所で存分に発揮されることとなった。
クラブはSNSで、この日本代表アタッカーのプレーにたびたび言及し、ジャロッド・ボーウェンに倒されて先制PKを獲得した際には「カオルの新たなアシスト」と伝え、その後も「キング」「カオルを黙らせ続けることは不可能だ」「冷静なカオル」と賛辞を贈り続けた。また、クラブが主催するファン投票によるMVPでは、三笘が41.8%の得票率でモイセス・カイセドらを抑えて受賞。なお、プレミアリーグ公式サイトでも、71.2%という圧倒的な得票率でマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。
現地メディアの報道では、英国公共放送『BBC』は「ブライトンの良い攻めのほとんどで、三笘は中心となった」と綴り、視聴者による採点では「8.57」の最高点が与えられるとともに、プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出。一方、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で最高タイの「8」とした。
日刊紙『Evening Standard』は「マーチと三笘はアウトサイドから、ウェストハムに大混乱を引き起こした」、『The Sunday Telegraph』は「三笘は左サイドで、常に(相手のマーカーである)ベン・ジョンソンにとっては手に負えない存在だった」とそれぞれ報じ、『Daily Mail』紙はウェストハムの目線から、「GKアルフォンス・アレオラには、三笘の3-0とするシュートを防ぐために、やれることは何もなかった」と記述。採点では、チーム2番目タイとなる「8」を与えている。 ブライトンの地元メディアでは、日刊紙『The Argus』がモイセス・カイセドと並ぶチーム最高の「9」という高採点で、寸評では「華麗なファーストタッチでPKを勝ち取った後、今後は自分自身が加点するために(ゴールに向けて)足を伸ばした。左サイドで、常に相手チームに脅威を与えた」とポジティブに三笘のプレーを評し、「三笘は再び強い印象を与えた」とも綴った。
地元メディア『Sussex Live』は「(ウェストハムの)右SBジョンソンに対する、かなり説得力のある勝利。三笘のペースとドリブルは、対応するには素晴らしすぎた。そして彼は、多くの期待を持ってゴールを決めた」と彼のプレーを振り返り、採点はチーム2番目タイの「8」としている。
一方、『Sussex Express』も同採点(「9」のマーチに次ぐチーム2番目)で、「日本のセンセーションの新たなゴール。数週間の静かな状態を経て、彼は再びベストに近づいた。常に、相手にとっての脅威であり続け、先制PK獲得時には見事なボールタッチと技を披露した。直近の公式戦10試合で6ゴールを挙げている」と、寸評はポジティブな内容に終始した。
最後に、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「グロスが放った低くて難しいクロスを、身体を十分に伸ばした三笘が決めると、何千人もの日本のアルビオン・ファンが同胞に敬意を表して熱狂した。彼らと三笘は、彼らの国への評価を高めている」と、日本に対して好意的な見方を示しているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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