現地時間3月4日に行なわれたプレミアリーグ第26節で、アーセナルはボーンマスを3-2で下し、4連勝を飾った。

 本拠地エミレーツでの一戦は、キックオフ直後のプレーでアウェーチームに先制を許すという衝撃的な展開で幕を開け、さらに57分にリードを広げられてしまったが、62分にトーマス・パーテイ、70分にベン・ホワイトがそれぞれダイレクトボレーを決めて追いつくと、アディショナルタイムの7分、CKからクリアボールをリース・ネルソンが広い、左足での強烈な逆転弾を突き刺した。

【動画】冨安健洋が先発出場したボーンマス戦のハイライトをチェック!
 ホームの観客を大熱狂させた劇的なこの一戦、冨安健洋は右SBで先発出場を果たしたが、前半45分でホワイトとの交代を命じられている。痛恨のバックパスミスで相手に先制点を献上した12節マンチェスター・シティ戦以来のスタメン入りで良いインパクトを与えたいところだったが、ミケル・アルテタ監督を満足させることはできなかったようだ。

 現地メディアの評価を見ると、英国公共放送『BBC』は「冨安は“炎上”した厳しい45分間を我慢した」と報じ、視聴者による採点では「6.33」でアーセナルの出場選手15人の中で最低点に止まった。ちなみに、彼に交代したホワイトは「8.38」でネルソン(9.08)に次ぐチーム2番目となっている。スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』の10点満点の採点では、レアンドロ・トロサールと並んで最低タイの「5」だった(ホワイトは「8」)。

 日刊紙『Daily Mail』も採点はガブリエウ・マガリャンイスと並んでチーム最低の「5」(ホワイトは「6」)。『THE Sun』紙は「4」というさらに厳しい採点となったが、最終ラインのスタメン全員が同採点となっている(ホワイトは「8」)。寸評も「前半に右サイドで攻撃に絡むも、クロスが非常に拙く、コントロールも不十分で、観客に大きなうめき声を上げさせた」という厳しい内容に……。

『Evening Standard』紙も、「前半のパフォーマンスがかなり低迷した後、ホワイトとの交代でハーフタイムにメンバーから離脱した。ブカヨ・サカの前に出られる場面で、効果的なオーバーラップを見せることができなかった」とネガティブな点を指摘し、採点はやはり「4」を与えたが、こちらは単独最低である。
  一方、「6.5」という及第点以上の評価を与えたのはスポーツ専門サイト『sportskeeda』で、「5回のデュエルのうち4回に勝ち、1回のタックルも成功させるなど、まともなプレーを見せた。パスの成功率も83%を記録したが、ハーフタイムで交代となった」と、とりわけ守備についてはポジティブな見方を示している。
 
 サッカー専門サイト『90min』は「必要とされる繊細なボール捌きを欠いたプレーの後、ハーフタイムで交代させられた」と短く45分間を振り返った後、「3」という極めて厳しい採点に……。これはチーム最低だが、単独ではなく、ファビオ・ヴィエイラにも同じ評価が下された(ホワイトは「8」)。

『football.london』の採点は「4」で(ホワイトは「7」)、寸評でも「ハーフタイムで当然のように交代を命じられた、日本代表選手の非常に貧弱なプレー。1対1の場面で持ち味を出せず、ファイナルサードでのプレーは非常にクオリティーに欠けていた」と酷評している。

 最後に、アーセナルのクラブ専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』は他の多くのチームメイト同様に「6」という及第点の評価を下し(ホワイトは「7」)、「サカをサポートするためにうまく前に出たものの、実際にボーンマス守備陣を脅かすことはなかった」と、ポジティブな点も挙げた。

構成●THE DIGEST編集部
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