現地10月18日に開幕したNBAの2022−23シーズンも、早くも終盤戦に突入。82試合のうち各チームとも65試合以上を消化し、残り1か月で15試合強とラストスパートに入っている。

 ここではチームの順位争いとは別に、もうひとつ注目の個人成績ランキングを紹介。得点、リバウンド、アシストの主要3部門と、3ポイント成功率の上位トップ10を見ていこう。

■平均得点TOP10
1位ジョエル・エンビード(76ers)/33.3点
2位ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)/33.0点
3位デイミアン・リラード(ブレイザーズ)/32.3点
4位ヤニス・アデトクンボ(バックス)/31.2点
5位シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(サンダー)/31.2点
6位ジェイソン・テイタム(セルティックス)/30.3点
7位レブロン・ジェームズ(レイカーズ)/29.5点
8位ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)/27.4点
9位カイリー・アービング(マーベリックス)/27.2点
10位ジャ・モラント(グリズリーズ)/27.1点

 得点部門では、昨季スタッツリーダーのエンビードとドンチッチが熾烈な首位争いを展開。エンビードはオールスター後も平均34.6点と数字を伸ばしているのに対し、ドンチッチは30.4点とややダウン。ランキング9位に名を連ねるアービングの加入により負担が軽減された反面、以前ほどボールを独占する必要がなくなった点が今後のレースにどう響くか。

 3位には、2月26日に71得点を叩き出すなど絶好調のリラードが浮上。以下、アデトクンボ、ギルジャス・アレキサンダー、テイタムまでの6人が平均30点超えを記録しており、このあたりまではタイトルの可能性がありそうだ。
 ■平均リバウンドTOP10
1位ドマンタス・サボニス(キングス)/12.3本
2位ヤニス・アデトクンボ(バックス)/11.9本
3位ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)/11.8本
4位ルディ・ゴベア(ウルブズ)/11.5本
5位ニコラ・ヴュチェビッチ(ブルズ)/11.3本
6位クリント・カペラ(ホークス)/11.1本
7位ジュリアス・ランドル(ニックス)/10.4本
8位ディアンドレ・エイトン(サンズ)/10.2本
9位ジョエル・エンビード(76ers)/10.1本
10位イビツァ・ズバッツ(クリッパーズ)/10.1本

 リバウンド部門では、シーズン中盤に首位に立ったサボニスが唯一の12本台でトップの座をキープ。1月以降の30試合中26試合で2桁リバウンドと抜群の安定感を誇り、初のタイトル獲得を視界に捉えている。

 もっとも、2位以下もアデトクンボ、ヨキッチ、ゴベアら実績のあるビッグマンが僅差で並んでおり、最後に大逆転が起きる可能性もある。■平均アシストTOP10
1位ジェームズ・ハーデン(76ers)/10.8本
2位タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)/10.4本
3位トレイ・ヤング(ホークス)/10.1本
4位ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)/10.0本
5位ジャ・モラント(グリズリーズ)/8.2本
6位ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)/8.0本
7位ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ)/7.9本
8位ラッセル・ウエストブルック(クリッパーズ)/7.6本
9位ドリュー・ホリデー(バックス)/7.3本
10位マイク・コンリー(ウルブズ)/7.2本

 アシスト部門は4人が平均2桁とハイレベルな争いが展開されるなか、ベテランのハーデンが一歩リード。シクサーズの攻撃を一手に担い、3月6日のペイサーズ戦では20アシストと勢いを加速させている。獲得すればロケッツ時代の2017年以来、6年ぶり2度目の栄冠となるが、はたして。

 ハリバートン、ヤングも初のタイトルが狙えるなか、注目はナゲッツのヨキッチ。センターながら圧倒的なパスセンスでアシストを量産し、2月以降は14試合中9試合で2桁を供給。最終的なアベレージで10本台をクリアすれば、得点、リバウンドと合わせて史上3人目の“シーズン平均トリプルダブル”となるだけに、大記録の達成からも目が離せない。
 ■3ポイント成功率TOP10
※成功率の横のカッコ内は、成功数/試投数

1位ルーク・ケナード(グリズリーズ)/46.1%(77/167)
2位アル・ホーフォード(セルティックス)/45.4%(118/260)
3位マルコム・ブログドン(セルティックス)/45.2%(113/250)
4位デイミオン・リー(サンズ)/44.4%(103/232)
5位ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(ナゲッツ)/44.0%(118/268)
6位アイザイア・ジョー(サンダー)/44.0%(131/298)
7位ギャリー・ハリス(マジック)/43.9%(68/155)
8位ステフィン・カリー(ウォリアーズ)/43.4%(204/470)
9位コーリー・キスパート(ウィザーズ)/43.1%(113/262)
10位ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ)/43.0%(153/356)

 最後に3ポイントシュートの成功率ランキング。トップは昨季も首位に立ったケナードで、46.1%と自己ベストの数字をマークしている。2月にクリッパーズからグリズリーズへと移籍したものの、新天地では9試合で51.4%と逆に数字を伸ばし、勢いに乗っている。

 2位と3位には好調のセルティックス勢がランクイン。8位のカリーは、ケガによる離脱もありながら、成功数でもリーグ6位の204本を記録。そのうえで43%以上の精度で決めているのだから、さすがの一言だ。

 なお、ネッツの渡邊雄太は成功率46.1%とトップに相当する数字をキープしているが、2月以降に出場機会が激減し、現在は規定に届かずランク外。最終的に規定に乗るためには82本を成功させる必要があるものの、3月9日時点で53本(試投115本)と厳しい立場にいる。今後は限られた出番で、1本でも多く数字を積み上げていくことを期待したい。

※3ポイント成功率の規定条件=所属チームが消化した試合数につき、平均1本以上の3ポイント成功。シーズン終了時点で82本以上の成功が条件となる。

構成●ダンクシュート編集部