国内での猛批判を招いた“悪夢”とも言うべき惨敗からいかに立ち直ったのか――。3月12日にワールド・ベースボール・クラシックの1次リーグプールBで、韓国代表はチェコ代表に7対3と快勝。準々決勝進出に望みを繋いだ。

 10日に行なわれた日韓戦で13対4と大敗した韓国。地力の差をまざまざと見せつけられる結果に国内メディアからも「壊滅的な敗北」「恥ずべきスコア」と“逆風”がふいていた。そんな崖っぷちの状況下は、選手たちにとって心身ともに用意でなかったのは想像に難くない。

 しかし、韓国はチェコを相手に打線が奮起。終盤に中継ぎが打ち込まれる苦しい展開ではあったものの、頼みのスラッガーであるキム・ハソンが2ホーマーをマーク。喉から手が出るほど欲していた初勝利を掴んだ。
  試合後の会見で「日本戦からいかに立ちなかったのか。どう準備してきたのか」をイ・ガンチョル監督に訊いた。すると、56歳の指揮官は「過ぎたことは忘れるんだ」とポツり。そして、こう続けた。

「まずはムードが落ち込まないようにすることに努めた。選手たちは色んな事を考えてしまうと思うが、とにかくそれは残りの試合に勝ってから考えようと伝えた。今日と明日の試合に集中しようと」

 チェコに勝っても、日本とオーストラリアの試合結果試合では、敗退の危機にあるため、どこか表情は重い。「できる限りのことをした」というイ・ガンチョル監督は「とにかく今は結果を待つのみだ」と言葉を振り絞った。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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