ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドプールDが現地3月12日に開幕。ベネズエラが今大会の優勝最右翼ドミニカ共和国を撃破した。

 2013年の第3回大会で優勝したドミニカ共和国は2大会ぶりの世界一奪還を狙い、今大会はメジャーリーグのスーパースターを多く揃えた。豪華なメンバーに、国外の主要メディアが優勝候補に予想していたなか、スター軍団は初戦を落とした。

 初回に先制を許したベネズエラだったが、2回にすぐさま反撃する。昨季のサイ・ヤング賞右腕サンディ・アルカンタラ(マイアミ・マーリンズ)から7番のサンタンダーがライトスタンドへソロ本塁打を放ち、ベネズエラが同点に追い付くと、4回には2死満塁からペラルタが右前適時打で2点を追加。3対1で逆転に成功した。

 投手陣も奮闘し、5回から登板した3番手のルイス・ガルシア(ヒューストン・アストロズ)がドミニカ共和国打線を完全に沈黙させ、3回を無安打、7奪三振と完璧なピッチングを見せた。

 ドミニカ共和国が9回に2死一、三塁と一打出れば逆転のチャンスを迎えたが、最後は左腕のホセ・アルバラード(フィラデルフィア・フィリーズ)が160キロを超えるツーシームでねじ伏せ、5対1で逃げ切った。プールD最大の敵からベネズエラが金星を掴んだ。
  ドミニカ共和国とは、WBCで5度目の対戦で初勝利を挙げたベネズエラ。中南米の雄同士の一戦を制した同国の地元メディアは歴史的勝利に熱狂しているようだ。日刊紙『Meridiano』の電子版は「ベネズエラが勝利。ドミニカの呪縛を打ち破る」と速報で報じ、「サンタンデール、ペラルタ、ガルシア、ペレスらの活躍で眩い輝きを放った」と、投打のヒーローを称えた。

 首都カラカスを本極地に置く大手紙『Lider en deportes』は「ベネスエラがWBCで幸先の良いスタートを切った」と、強豪国相手に会心の勝利を挙げたと伝えている。

 加えて同紙は、「リリーバーが決め手となった」と指摘。5回からマウンドに上がったルイス・ガルシア、気合いの入った力投を見せたホセ・キハーダ(ロサンゼルス・エンジェルス)らリリーフ陣が勝利を引き寄せたと言及。

 昨季ア・リーグ新人王のフリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)、フアン・ソト、マニー・マチャド(ともにサンディエゴ・パドレス)、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)など、メジャー屈指のスラッガーが中軸に並んだドミニカ共和国打線は計15奪三振を喫した。

 プールDはドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコと強豪国がひしめき、1次ラウンドのなかでも「最激戦区」と呼ばれている。大きな1勝を得たベネズエラは現地13日に過去2大会連続準優勝のプエルトリコと激突する。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】侍ジャパン、チェコ敗戦で第4戦を前に準々決勝進出が確定! 豪州に勝てば4連勝で1位突破【WBC】

【関連記事】大混戦のプールAは キューバ、台湾、パナマが2勝2敗で並ぶ! 準々決勝で日本と対戦するチームはどこに?【WBC】

【関連記事】「最終戦でチェコが豪州に5対4で勝てば…」韓国代表が8強へ進む“奇跡のシナリオ”を母国メディアが提示!「終盤の3失点が余計だった」【WBC】