メジャーリーグが開幕して、1か月が経った。今季も各地で連日熱戦が繰り広げられているMLB。現地4月29日、同公式サイト『MLB.com』のウィル・レイッチ記者はレギュラーシーズンの3月から4月の両リーグベストナインを独自選出した記事を配信した。

 記事を見てみると、ランキングはここまで23勝5敗と絶好調のタンパベイ・レイズから4人が選出。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で侍ジャパンと死闘を演じたメキシコ代表のランディ・アロザレーナがアメリカン・リーグ外野手部門で名を連ねた。

 そして、ロサンゼルス・エンジェルスからは外野手部門でマイク・トラウト、DH部門で大谷翔平の2名が選ばれた。レイッチ記者は、シーズン開幕からエンジェルスを牽引している28歳の日本人について「オオタニはオオタニの役割を今季も演じている」と評し、投打で高いポテンシャルを見せる大谷を3月から4月のベストナインに選出した。

 大谷は今シーズンも”唯一無二”の二刀流として、米球界でハイパフォーマンスを発揮している。4月30日(日本時間)終了時点で、投手では6試合に先発し4勝(リーグ4位タイ)、34イニングを投げ、防御率1.85(リーグ4位)、奪三振46(リーグ2位タイ)、WHIP0.82(リーグ4位)。打者では27試合に出場し打率.292、6本塁打、17打点、5盗塁、OPS.869。29日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では今季2度目の猛打賞を記録し、バットは好調だ。

 なお、アメリカン・リーグの先発投手部門はゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)が選出。同投手は6試合に先発し無傷の5勝(リーグ1位タイ)、40回2/3を投げ防御率1.11(リーグ2位)、奪三振44(リーグ5位)、WHIP0.84(リーグ5位)と抜群の成績を残した。大谷の2部門選出はならなかった。

 両リーグのベストナインは以下の通り。
 ▼アメリカン・リーグ
先発投手:ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)
救援投手:フェリックス・バティスタ(ボルティモア・オリオールズ)
指名打者:大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)
捕 手:アドリー・ラッチマン(ボルティモア・オリオールズ)
一塁手:ヤンディ・ディアズ(タンバベイ・レイズ)
二塁手:ブランドン・ラウ(タンバベイ・レイズ)
三塁手:マット・チャップマン(トロント・ブルージェイズ)
遊撃手:ワンダー・フランコ(タンバベイ・レイズ)
外野手:ジャレッド・ケルニック(シアトル・マリナーズ)
外野手:マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)
外野手:ランディ・アロザレーナ(タンバベイ・レイズ)

▼ナショナル・リーグ
先発投手:ジャスティン・スティール(シカゴ・カブス)
救援投手:デビッド・ベッドナー(ピッツバーグ・パイレーツ)
指名打者:アンドリュー・マッカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)
捕 手:ショーン・マーフィー(アトランタ・ブレーブス)
一塁手:ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)
二塁手:ルイス・アライズ(マイアミ・マーリンズ)
三塁手:マックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)
遊撃手:ザンダー・ボガーツ(サンディエゴ・パドレス)
外野手:ブランドン・マーシュ(フィラデルフィア・フィリーズ)
外野手:ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)
外野手:ジェームズ・アウトマン(ロサンゼルス・ドジャース)

構成●THE DIGEST編集部

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