現地時間5月4日(日本時間5日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはロサンゼルス・レイカーズ相手にホームで127−100と快勝し、カンファレンスセミファイナルの対戦成績を1勝1敗のタイにした。

 2日の初戦を112−117で落としていたウォリアーズは、この第2戦では8本の長距離砲を沈めたクレイ・トンプソンがゲームハイの30得点、ステフィン・カリーが20得点、12アシスト、ドレイモンド・グリーンが11得点、11リバウンド、9アシスト、アンドリュー・ウィギンズが11得点、4アシスト、モーゼス・ムーディーが10得点、7リバウンドをマーク。

 エースのカリーは今プレーオフ最少得点に終わったが、前半だけで8アシストを残すなどチームメイトの得点機会を演出し、「僕らはいろんな方法でプレーできる。そしてこの僕もさまざまなやり方でプレーすることができるのさ」と振り返った。

 この試合でキーポイントになったのは、体調不良だったケボン・ルーニーをベンチスタートにし、ジャマイケル・グリーン(J・グリーン)を先発で起用したことだろう。

「僕はこの瞬間をずっと待っていた。僕ならもっと助けることができるんだと示したかったんだ。チームの皆は僕に対して『常に準備していろ、お前の出番はやってくる』といつも言ってくれていた」

 試合後にそう語った32歳のベテランは、12分32秒のプレータイムながら3ポイント3本を含む15得点に1リバウンド、2アシストで勝利に貢献。サクラメント・キングスとのファーストラウンドでは3試合で計15分の出場に終わっていた206㎝のフォワードが見事なステップアップを遂げた。
  5日に公開された『Draymond Green Show』で、ドレイモンドはJ・グリーンの先発起用について、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が彼とカリーへ聞いてきたと明かしていた。

「俺たちはコーチ(カーHC)と会話の場を持ち、俺とステフに誰をスタートさせるのがいいと思うか聞いてきた。そこで俺たちは『J-Mike(J・グリーン)だね。間違いない』と答えたのさ。J-Mikeはタフネスを持ち込み、もちろんフロアのスペースも広げてくれる。前の試合(第1戦)でもいいプレーをしていたから、彼こそが先発だと思ったのさ。

 俺たちはJ-Mikeのことを必要としていた。試合を始めるにあたって、彼はフィジカルの強さを持ち込み、ショットも決め切ってくれた。彼のシュート力がどんなものなのかは俺たち全員が分かっている。今夜の彼の働きは本当に大きかった。このシリーズが続いていくにつれて、俺たちは彼のことを必要とするだろう」(ドレイモンド)

 シリーズ第3戦は、6日にロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで開催される。ウォリアーズはデイビスを外へ引きずり出すために、カリー、トンプソン、ウィギンズに加えてもう1人のシューターをコートに置くことは非常に重要となる。

 ホームに戻るレイカーズの逆襲も気になるところだが、ウォリアーズとしてはコート上に4人のシューターを配置したうえで、スクリーンやボールムーブメントを駆使して流麗なバスケットボールを展開していきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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