「国全土で惨劇を広げた」今季30点目! リーグ制覇の原動力、古橋亨梧の決定力を現地メディア絶賛!「クラブ最高のストライカー」の議論も
【動画】旗手怜央のアシストから古橋亨梧が今季30点目! 勝てば優勝のアウェーマッチで、セルティックは古橋、前田大然、旗手怜央、小林友希の日本人4選手がスタメンに名を連ね、主導権を握り続けながら迎えた67分、後方からの縦パスで抜け出した旗手のクロスを古橋がニアで合わせ、待望の先制ゴールをゲット。これで、得点ランキングでトップ(24点)を快走する日本人ストライカーの今季公式戦通算得点は30点に、そしてセルティックでの通算得点は50点に達した。
ゴール量産でチームの栄光に大貢献した古橋だが、「ゴールはチーム全体でのハードワークによるもの」と語り、その上での自身のゴールを喜んだ。そんな彼について、アンジェ・ポステコグルー監督は「このチームは時間とともに成長し、その中でキョウゴは大きな役割を担う存在となった。彼は疲れ知らずで、ハードワークを続けており、加えて並外れたクオリティーを有することで、多くのゴールを挙げることができた」と賛辞を贈っている。
現地メディアも、セルティックでの2年目でさらなる進化を見せたストライカーを高く評価しており、英国公共放送『BBC』は「大きな試合では、キョウゴが重要なゴールを決める。(中略)そして、セルティックが日曜日にタインキャッスルでハーツと対戦した時、日本のスターが再びステップアップし、シーズン30点目、セルティックでの50点目を達成し、2度目のリーグタイトルを獲得したのは当然のことだった」と綴り、さらにその優秀さを以下のように説明した。
「古橋は今季、プレミアシップのトップスコアラーで、最高のシュート成功率(29.6%)を誇る。また、24得点に対してゴール期待値 (xG) はわずか18.72 と、難しいシュートを得点機に変える彼の能力は、さらに高まっている。この日本人選手は、三冠を達成した2016-17シーズンのムサ・デンベレ(現リヨン)以来、初めて30得点を達成したセルティックの選手であり、レジェンドであるヘンリク・ラーション以来、クラブ最高のストライカーであるかどうかについての議論を生み出している」
ちなみに同メディアは、この優勝決定戦となったハーツ戦での「最優秀選手」にも古橋を選定し、「彼がセルティックにとってはベストの試合ではなかったが、ゴールが生まれ、それを決めたのがキョウゴだったのは、納得がいく。セルティックの、不思議な力を持つストライカーは、重要な場面で再びチームにゴールをもたらした」と寸評を綴っている。
スコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は、「キング・キョウゴ」と表現し、「2021年7月にヴィッセル神戸から470万ポンド(約7億6000万円)の移籍金で加入した古橋は、ここまで決めてきた非常に多くのゴールを“コピー”するという方法で、今季30点目、セルティック加入以来50点目を達成した」と報じた。
一方、『THE SCOTTISH Sun』紙は、「旗手のロークロスを、キョウゴがネットに叩き込む。チームの傑出したゴールスコアラーは、タイトルを獲得するための重要なゴールを決める選手に最も相応しいと感じられた」と報道。英国『Dail Mail』紙も、「タイトルを獲得する決定的なブレークスルーが、古橋のスパイクから生まれるのは納得がいく」と綴り、「ポステコグルー監督による全ての補強の中で、日本のストライカーは最も効果的であることが証明された。彼は試合での優位性をもたらす存在だ」と称賛している。
最後に、『The Herald』紙は今季のセルティック全選手を10点満点で評価し、古橋にはキャメロン・カーター=ヴィッカースと並んでチーム最高の「9」を与え、寸評は「シーズン終了後の表彰式で有力候補者となることに不思議はない。緑と白のユニホームで次々にゴールを重ね、国全土でプレミアシップのDF陣に惨劇を広げた。常に笑顔を絶やさず、愛嬌のある彼は、セルティック・サポーターには限りなく愛されてきたが、ゴールの前に立つこの28歳ほど、冷酷な人間は他にいない」と綴られた。
構成●THE DIGEST編集部
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