東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼氏が、パリ五輪選考レースの日程に疑問を呈している。

 事の発端は、パリ五輪男子代表選考ポイントで4位につける篠塚大登(愛知工大)が今月20日に開幕する『世界選手権』を腰痛による故障のため辞退すると、11日に日本卓球協会が発表したことだ。

 シングルスでのパリ五輪出場を狙うべく、最大2枠の座を争っている選手たち。昨年から始まった同選考レースを、選手たちは満身創痍で戦っているようだ。そのひとりである篠塚は、今月6、7日に開催された『第4回パリ五輪日本代表選考会』では初戦で姿を消しており、ポイントに関わる次戦『世界選手権』をパスしたのだ。

 優勝すれば200ポイント、準優勝なら160ポイント、ベスト4なら120ポイントとライバルと差をつけるチャンスではあったが、サウスポーは出場を取りやめる判断を下した。この状況に水谷氏は、自身のTwitterで疑問を呈す。
 「世界選手権篠塚棄権かぁー。(伊藤)美誠もずっと怪我してるしこの選考で選手生命短くなる選手いっぱいいるんだろうなぁ…」

 そして自身が現役の際のスケジュール画像を添付したうえで、「昔俺もこんな感じのスケジュールで世界中回ってやってたけど…。毎週違う国だしこれにプラスしてロシアリーグとかもあったから改めてみるとやばすぎ」と選手の気持ちを汲んだ。

 卓球協会が定めた規定によれば、来年の日本選手権までが選考対象だ。ハードな日程で戦い、代表権を争う選手たち。最後に笑うのは誰になるだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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