「すべては俺から始まる」エンビードがセルティックス撃破に自信!一方でシクサーズ敗北を予期させる“不吉なデータ”も<DUNKSHOOT>
ジョエル・エンビードが26得点、10リバウンド、3ブロック、タイリース・マキシーが26得点、5リバウンド、3スティール、ジェームズ・ハーデンが13得点、7リバウンド、9アシスト、3スティールをマークするも、勝負の最終クォーターはフィールドゴール成功率25.0%(5/20)、3ポイントは8本すべてミスするなど不振に。
「俺たちはボールムーブを止めてしまった。この試合のラスト4分間で、俺はボールに触っていたとは思えない。それにいいショットをいくつも落としてしまったんだ」
試合後にそう悔やんだエンビード。シクサーズがこの試合を落としたことで、シリーズの決着は最終第7戦まで持ち越されることになった。14日にセルティックスの本拠地TDガーデンで行なわれる次戦に勝利したチームが、カンファレンス・ファイナルでマイアミ・ヒートと対決することとなる。
セルティックスは昨年のカンファレンス・セミファイナル(対ミルウォーキー・バックス)、カンファレンス・ファイナル(対ヒート)と、2シリーズ連続で第7戦を経験。そのいずれも勝利を手にしている。
一方、シクサーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、2008年に指揮官としてセルティックスを優勝に導いた実績こそあるものの、プレーオフの第7戦ではこれまで9度も敗れた苦い過去と不吉なデータがある。
加えて、シクサーズはエンビード中心の体制になってから、カンファレンス・セミファイナルの壁を突破できておらず。2019年はトロント・ラプターズ、2021年はアトランタ・ホークスに最終第7戦の末に敗れ姿を消していた。
それでも、今季のシーズンMVPに初選出されたエンビードは自信を見せている。
「俺たちは自分たちが何をすべきかわかっている。ロードでも俺たちは勝ってきた。(アウェーという)あの環境では簡単にいかないだろうが、同じことだ。今夜(第6戦)よりもいいスタートを切らなきゃいけないし、みんながステップアップする必要がある。すべては俺から始まるんだ」
はたして、NBAファイナルへの出場権をかけたカンファレンス・ファイナルへ勝ち進むのはセルティックス、シクサーズのどちらなのか。両チームによるシリーズ最終戦は、激しい攻防となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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