女王シフィオンテクが「ウクライナを支援するのは当然のこと」と改めて強調<SMASH>
今回のイタリア国際にディフェンディングチャンピオンとして出場中のシフィオンテクは、現地5月14日に実施されたシングルス3回戦でウクライナ国籍のレシア・ツレンコ(68位)と対戦。終始圧巻のプレーを見せて6−2、6−0のストレートで快勝し、2年連続となる4回戦へと駒を進めた。
テニス系海外メディア『UBITENNIS』によると、度々チャリティーマッチに参加するなどウクライナへの支援活動に積極的に取り組んできたシフィオンテクは、試合終了後に対戦相手のツレンコとネット際で握手を交わした際、「ウクライナのことをサポートしてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えられたという。これを受けて試合後の会見でシフィオンテクは「そういう言葉をかけてくれたのは本当にうれしいし、感謝している」とツレンコへの謝意を表した。
その後、シフィオンテクは「これからもウクライナの支援活動を継続する」と強調。「私にとっては、ウクライナを支援するのは当然のこと。何も私に感謝することはないと思う。戦争が終わるまではそうする(支援する)つもりでいる。彼らが厳しい状況にあることは知っているから、ウクライナの選手全員に同情している」とのコメントを残した。
ちなみにシフィオンテクは、7月3日から開催されるテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝)におけるロシア・ベラルーシ人選手の出場許可が正式に発表されたことについても強い不快感を示してきた。そういった姿勢を踏まえても彼女がウクライナへの並々ならぬ想いを抱いているのは明白だ。今後も心優しき21歳の世界女王が紛争被害国へどのようなサポートを行なっていくのか注目が集まりそうだ。
文●中村光佑
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