歴史に名を刻む指導者からも最大級の賛辞が贈られている。

 今季、スコティッシュ・プレミアシップを制したセルティックにおいて、圧倒的な得点力を発揮した古橋亨梧。公式戦トータルで30得点をマークし、クラブのリーグ連覇に大きく貢献した。
 
 さらに、現地時間5月14日には、スコットランド・プロサッカー選手協会に登録される現役選手の投票により決まるスコットランドPFA年間最優秀選手賞を受賞したことも発表されている。リーグ戦得点ランキングもトップを走るなど、今季はここまでの活躍により、名実ともに国内ナンバー1プレーヤーに位置付けられるシーズンとなりそうだ。

 充実のセルティック2シーズン目を送る日本人ストライカーには、過去、同クラブを率いた指揮官もその実力に太鼓判を押していることが伝えられている。

「キョウゴ・フルハシは私が在籍していた頃、チームに入れたかった選手の一人だ」

 そう語っているのは、かつてセルティックを率い、計5度のリーグ優勝を成し遂げたニール・レノン氏だ。セルティック専門メディア『The Celtic Way』の5月15日に配信したトピックにおいて、現在のエースストライカーのスキルを絶賛している。

 古橋が加入する以前、2021年2月までセルティックを指揮していたレノン氏について記事では「パークヘッドの元ボスは、日本人ストライカーの大ファンであり、キョウゴは現在クラブで最も好きな選手であると認めた」と記しており、さらに「キョウゴがプレミアリーグで活躍する能力があると考え、たとえ彼がグラスゴーからの移籍をすぐに決めないことを切望していたとしても、キョウゴはプレミアリーグで活躍できると考えている」として、そのポテンシャルを高く評価したという。

 加えて、この北アイルランド出身の指導者が、特に古橋のゴール前での動きが優れていると評しながら「彼がセルティックでプレーするのを見るのが本当に楽しいから、すぐにいなくならないことを願うばかりだ」と称賛の言葉を並べたことしている。

 レノン氏は現役時代、イングランドの他、セルティックでのプレー経験を持ち中村俊輔とともにタイトル獲得も成し遂げるなど、黄金期を支えたメンバーの一人。同じく「クラブレジェンド」としてその名を刻み続けている古橋への評価は極めて高く、その言葉の数々はファンの想像を膨らませてくれるものであることも間違いない。新たな勲章を手にした背番号8の残りのシーズンでのプレー、そして今後の活躍がさらに楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】優勝を決めたハーツ戦で古橋亨梧がゴール!今季30点目!

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