現地時間5月18日に行なわれたプレミアリーグ第25節で、ブライトンは敵地でニューカッスルに1-4の敗北を喫した。

 ともに来季の欧州カップ出場権を懸けて残り試合を落とせない状況で迎えた一戦、22分にCKをデニス・ウンダフがフリックで自陣ゴールに流し込んでしまうというオウンゴールでホームチームに先制点がもたらされ、アディショナルタイムにも加点。ブライトンは51分にビリー・ギルモアのスルーパスを受けたウンダフが1点を返すが、より多くのチャンスを創ったニューカッスルは89分、アディショナルタイムと、立て続けに速攻からアウェーチームのゴールネットを揺らしてチャンピオンズ・リーグ(CL)出場に前進した。

【動画】アーセナルDFを翻弄した三笘薫の華麗なパフォーマンス 一方、CL圏内は絶望的となり、ヨーロッパリーグやカンファレンス・リーグ出場権獲得に向けても黄信号が灯ったブライトン。消化試合数が他チームよりも少ない分、ハードスケジュールを強いられ、結果、選手の疲労を考慮してスタメンを試合ごとに入れ替えていることでチーム力が安定せず、またそのリスクの大きい攻撃的なプレースタイルもあって、最近は大敗を喫するケースも多くなってきている。

 前節でアーセナル相手に攻守で勝利に大貢献した三笘薫は、この敵地セント・ジェームズ・パークでの一戦では、ホームチームの厳しいマークに苦しみ、ボールタッチ数は29回、ドリブルは7回(成功3回)、シュート1本(枠外)に止まった(データサイト『Whoscored.com』より)。前半のカットインからの惜しいシュート以外には見せ場は創れず、苦しい戦況の中で必死にプレーに絡もうと努力しながらも、それらが空回りする場面も幾らか見受けられた。

 目立つ部分があまりなかったのは、現地メディアの言及の少なさにも表われており、採点だけの評価となったところでは、スポーツチャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点でチーム2番目タイとなる及第点の「6」を与え、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では出場16人中8番目となる「4.53」、そして日刊紙『Daily Mail』はチーム4番目タイの「5」止まりだった。
  サッカー専門サイト『90min』は、「7」というチーム2番目の高採点を与え、寸評では「ブライトンが手も足も出せずにいた前半、チームで最も何かを起こす可能性が高い選手に見えた。そして、後半に入ると沈黙していった」とポジティブな点も記述。一方、データサイト『Squawka』は「キーラン・トリッピアーによって完全に試合から排除された。セント・ジェームズ・パークでの彼以上に、封じ込まれた三笘の姿を見ることはないだろう」と綴り、「3」というチーム最低タイの低採点としている。
  最後に地元メディアでは、『Sussex Express』が採点で「6」を与え、「トリッピアーとの1対1を制することは稀だった。ボールを持つと危険な存在ではあったが、その頻度は十分なものではなく、沈黙を強いられた」と、寸評はネガティブな内容に終始。そして同メディアは、採点では他の多くのチームメイト同様の「5」とし、背番号22のパフォーマンスを以下のように振り返った。

「前半、猛威を振るうニューカッスルにブライトンが圧倒されたことで、彼がボールを持つことはほとんどなかった。それでも、ボールを持った際の三笘は生き生きとして見えたが、アウェーチームにとっては十分なものではなかった。そして、試合が進むにつれて、彼には疲れが見えるようになった」

構成●THE DIGEST編集部
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