「パリには間に合わない」元世界6位ベレッティーニが全仏オープンを欠場!「リハビリはうまくいっている」と現状も報告<SMASH>
ATPツアーで7つのタイトルを獲得し、全ての四大大会でベスト8以上に進出した実績も持つ27歳のベレッティーニ。ところがここ最近はフィジカルコンディションの不調に悩まされており、昨年9月の全米オープンでベスト8に進出して以降は、出場大会での早期敗退や途中棄権が増加傾向にある。
欧州クレーシーズンに入ってからは先月初旬の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)でベスト16に進むも、ホルガー・ルネ(デンマーク/現7位)との3回戦を腹斜筋負傷により試合前に棄権。エントリーしていた翌週のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード)は出場を辞退した。現地5月16日には自身の公式インスタグラム(@matberrettini)でコート練習を再開したことを報告していたが、全仏で5セットマッチをプレーできるまでの回復には至らなかったようだ。
現地20日に更新したインスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)でベレッティーニは「パリには間に合わない」と自ら全仏の欠場を報告。6月中旬から始まる芝シーズンでの復帰を目指すとし、現時点では昨年優勝を飾った「ボス・オープン」(6月12日〜18日/ドイツ・シュツットガルト/ATP250)への出場を予定していると記した。
また同投稿では懸念されている腹斜筋のケガの状態についても言及。「リハビリはうまくいっていて、またコートに戻る日が待ち切れない」と順調な回復ぶりをアピールしている。
過去2度ベスト8入りを経験している相性の良い全仏でプレーできないのは非常に残念ではあるが、最も得意としている芝シーズンでの復帰はベレッティーニにとって理にかなった選択と言えるだろう。焦らず調整を進めながら100%の状態に持っていってほしい。
文●中村光佑
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