「素晴らしいコンボだ!」“魔球”に頼り切らない大谷翔平、5球種を操る変幻自在さに米識者も感服
投手・大谷は2回までをノーヒットに抑えるも、いずれも先頭打者に四球を与えるやや不安定な立ち上がり。すると3回は2死から四球を与えると、続くカルロス・コレアに痛打を浴び、適時二塁打で先制点を許す展開に。しかし4回以降はヒット1本、1死球に抑え、6つの三振を奪う力投でツインズ打線を封じ込めた。
この日の大谷は、持ち前の“魔球”スイーパーに頼り切らない投球を見せた。コレアにはスイーパーを狙い打ちされたが、最速99.2マイル(158キロ)のフォーシームやカットボール、スプリット、シンカーを織り交ぜ、試合を通じて的を絞らせなかった。
この投球内容には現地メディアから称賛の声も上がっている。米メディア『The Athletic』などに寄稿するブレント・マグワイア氏は、ツイッターで「大谷翔平は今日、今年最も多彩な投球を見せた。彼は10パーセント以上の確率で5つのボールを投げている。5回を終わらせるスプリッターとシンカーのコンボは非常に素晴らしかった」と讃えている。
実際にMLB公式の発表では、この日の大谷は5回までにスイーパー28.1%、フォーシーム24.7%、カットボール20.2%、スプリット14.6%、シンカー12.4%の割合で投げたとされており、MLB139勝の実績もある解説者のマーク・グビサ氏もこの配球に注目し、「いつもは45%以上あるスイーパーがかなり少ない。カットボールの割合が平均より9%も上がっている」などと、大谷のピッチングの変化に注目していた。
味方の援護に恵まれず6勝目はならなかったが、大谷の変幻自在の投球は現地の識者たちを十分に唸らせたようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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