オリックスは22日、毎年恒例の人気イベント『Bs夏の陣2023』の概要を発表した。対象となる試合は8月1日〜3日の楽天戦、15日〜17日のソフトバンク戦、18日〜20日の日本ハム戦、そして25日〜27日のロッテ戦の計12試合だ。

 気になる着用ユニフォームは、2年連続でサードユニフォームがベースとなっており、グリーンのユニフォームにゴールドのラインが入っている。会見には、ユニフォームを着用した宮城大弥と、山下舜平大が出席。宮城が「めちゃくちゃカッコいいです。似合ってます」と話すと、このユニフォームを着て山下は「勝つことだけを考えたい」、宮城は「チームとして今なかなか難しい部分がありますけど、シーズンを良くして優勝目指して頑張りたい」と語った。またユニフォームの印象に関して、宮城は「(色が)けっこういっちゃったなと思います。攻めましたね」と笑いを誘った。

 昨年のカーキブラウンと比べてどうかという質問には「どっちもカッコいいんですけど、さっき山下と話してて、期間限定じゃなくいろんなところで着たいなと思いました。ホーム、ビジターだけじゃなく、サードユニもある土日とかでも使いたいなと思う」とかなり気に入っている様子だった。さらに、話題となっている日本ハムの新庄剛志監督プロデュースの襟つきユニフォームについて「新庄さんらしい素晴らしい色使いというか、子供たちに夢を与えるユニフォームだと思う」と語った。

 ユニフォームの選定に関わっている後藤俊一事業部長はデザインについて「例年、それ用に変わった書体とかロゴとかを採用してないので、今まで通りバファローズらしいデザインになったんじゃないのかなと思います」とした上で、グリーンに決めたのは「今まで夏の陣では使ってない色味だったので、チャレンジしてみました」とのこと。 すでに夏の陣用の選手撮影も終えているそうで「選手にはカッコいいと言ってくれてたので、早くこのユニフォームを着てプレーした選手たちを見たいですね」と制作サイドも手ごたえを感じているようだ。また、宮城の「期間限定じゃなく他の日も着たい」という発言に関しては「縁起のいいユニフォームになってほしいし、それこそ現場から、チームからそういう声が上がってくるようになればなお良しかなと思います」と語り、現場から声があがれば、今回の日本ハムのように、着用延長の可能性もありそうだ。

 毎年、人気を集めている夏の陣だが、実はバファローズファンの間では勝率が良くない印象が強い。それでも、2020年からは負け越しはなく、夏に強いチームという印象も生まれつつある。リーグ3連覇を果たすためには、夏の陣での勝ち越しがカギとなることは言うまでもない。この夏はグリーンバファローズが旋風を巻き起こすことになるだろうか。

【オリックス夏の陣シリーズ戦績とユニフォーム柄(色)】
『Bs大坂夏の陣』
●2009年 1勝2敗(赤)
●2010年 0勝3敗(赤)
●2011年 3勝0敗(リベンジレッド)
●2012年 1勝1敗1分(レジェンドレッド) 
●2013年 1勝2敗(シャイニングレッド)
『Bs夏の陣』
●2014年 1勝4敗(ストリームブルー)
●2015年 1勝4敗(地球柄)
●2016年 2勝3敗(宇宙柄) 
●2017年 2勝2敗(ファイティングレッドのデジカモ柄)
●2018年 4勝2敗(ダイヤモンド柄)
●2019年 4勝5敗(ストロングブラック)
●2020年 5勝3敗2分(エナジーグリーン)
●2021年 5勝5敗(ブラウン)
●2022年 5勝5敗(カーキブラウン/サードユニロゴ)
※通算成績35勝41敗3分

取材・文・写真●どら増田