ブライトンの三笘薫は現地時間5月21日、プレミアリーグ第37節のサウサンプトン戦にスタメン出場し、1アシストを記録するなど、チームの3対1での勝利に貢献した。

 前半からゴールへ向かう意識の高さが表れていた三笘は、21分までに二度、敵陣でのパスカットから得点のチャンスを掴む。いずれもゴールにはならなかったものの、出足の良さが際立っていた。そして1対0で迎えた40分、三笘は自陣でボールをキープすると、そのままピッチを駆け上がり、相手DFにも競り勝ちトップスピードを保ちながら右アウトサイドのキックでアーリークロス。これをエバン・ファーガソンが押し込み追加点を演出した。
  ディフェンスを寄せ付けず、サイドを猛然と突破するという自身の持ち味が発揮されたアシストで白星を手繰り寄せた三笘。残り2節となった今季のプレミアリーグでは、ここまで常に他クラブのゴールを脅かす存在となり続けている。当然、そのパフォーマンスは世界各国に轟いており、今後、代表戦の舞台で対戦する相手国にとっても脅威として捉えられている。

 来年1月に行なわれるAFCアジアカップで日本と同組となっているインドネシアの現地メディア『SerayuNews』が5月21日、三笘の活躍についての特集記事を配信。その中で、2024年の年頭にカタールで迎える対戦に向けて、見解を示している。

 同メディアは「2022年のワールドカップが終わった後、カオル・ミトマはブライトンにとって重要な主力となった。相手の守備を頻繁に悩ませるウイングであり、ここまでブライトンでは全コンペティションで10ゴールを挙げている」と今季のパフォーマンスを評した。

 さらに「確実に彼は2023年のアジアカップで日本の主力となるだろう。そして日本と同じグループに入ったインドネシアはミトマと対戦することとなる」と代表戦での戦いに言及。その上で「アスナウィやサンディ・ウォルシュが対峙するであろうインドネシアの右サイドバックと、ミトマがどう戦うのかが気になるところだ。インドネシアがミトマを止めるためにどのようなアクションを起こすか、楽しみだ」と綴り、現役代表メンバーの名前を挙げながら、日本人ドリブラーとの激突に大いなる期待感を抱いているようだ。

 ブライトンの主力を担うまでとなった三笘に対し、アジアの対戦国がどんなプレーを見せるのか。今後、さらに研究されるのは明らかであり、必ずしも日本優位の展開になるとは限らないだろう。インドネシアメディアの報道からは警戒心とともに、少なからぬ自信も窺えるようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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