「密猟者であり素晴らしいフィニッシャー」リーグ戦2得点締めの古橋亨梧、多くの現地メディアが最高評価!「キョウゴの年だった」
【動画】古橋が得点王に近づく2発! 第34節ハーツ戦でリーグ優勝を決めた後、続く3試合で1分け2敗と勝利から遠ざかっていた王者はホームでの最終戦、序盤から攻勢に立って27分に得点ランキング首位を走る古橋亨梧がペナルティエリア内でボールを受けると、切り返しで複数のマーカーをかわしてゴール右隅にシュートを突き刺し先制。彼は5分後にも、カラム・マグレガーのミドルを相手GKが弾いたところを詰めて追加点を挙げる。
その後も攻撃の手を緩めないホームチームは、78分にCKをカール・スターフェルトが頭で決め、82分にもオ・ヒョンギュがヘディングシュートでゴール、そして90分には再びオ・ヒョンギュがジョッタのFKがクロスバーにはね返るところを反応良く詰めてダメ押し。セルティックはリーグ戦を32勝3分け3敗で終え、あとは国内三冠が懸かる6月3日のスコティッシュカップ決勝(対インバーネス)を残すのみとなった。
2ゴールを決めた古橋は、リーグ27得点、公式戦では33得点に達し、得点ランキングでは2位に3点差をつけて全日程を終了。自身のSNSに試合後の祝勝会でトロフィーを掲げる写真を公開するとともにファンへの感謝の言葉を綴ったストライカーだが、この試合の後半開始直後に相手GKと交錯した際に右足を痛めてベンチに退いており、スコティッシュ杯決勝やオフの日本代表戦への影響が懸念されるも、アンジェ・ポステコグルー監督は「深刻な状態ではないと思う」と語っている。
新たにスコットランド・フットボール記者協会(SFWA)による「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した古橋のリーグ最終戦のパフォーマンス(ゴール)について、クラブはSNSや公式サイトで、1点目は「自らスペースを創ってゴール左上にシュートを決めた」「日本人ストライカーは動きとバランスを見極め、同じ動きでマーカーを振り払った」、2点目については「正しい位置に、正しいタイミング」「プレーを読み、次に何が起こるかを予測してボールを追った」と伝えた。
現地メディアの報道を見ると、英国公共放送『BBC』は「アリステア・ジョンストンのパスをキョウゴが合わせ、試合開始30秒以内に先制点に近づいたが、シュートはファーポストの横に外れた。しかしこの早期のチャンスが、キョウゴが最初の45分で主役を演じ、ホストチームが圧倒的なパフォーマンスを発揮するという流れを設定した」と、前半における古橋の影響力の高さを指摘するとともに、彼を「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選定し、寸評を以下のように綴っている。
「全てのコンペティションにおける古橋のスタッツ(33得点、5アシスト、95.2分毎に1得点)は、彼がいかに一貫して冷静であったかを示している。今日の彼のプレー時間はわずか49分だったが、前半のパフォーマンスはセンセーショナルだった」
同メディアの視聴者による採点でも「7.78」を与えられて「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」となった背番号8には、日刊紙『THE SCOTTISH Sun』も最高評価を与え、10点満点の採点では単独最高の「8」、こちらも「マン・オブ・ザ・マッチ」として、「1点目はまばゆいばかりだった。緻密なコントロール、ターンでマーカーを剥がし、強烈な左足でのフィニッシュ。そして2点目は、こぼれ球に飛びかかり、巧みに沈めた。古橋は密猟者であり、素晴らしいフィニッシャーだ」と賛辞を贈った。
『Daily Mail』紙は「最終的な結果を出す達人だ」と表現し、この試合の「主役」として「今年は、この試合でも2ゴールを決めたキョウゴの年だった」と称賛。ただ、この後に「セルティックのファンは、彼がシーズン最後の出場に相応しいコンディションを取り戻すことを祈っている」と続け、古橋の怪我の状態を懸念。「ポステコグルー監督にとっての唯一の暗い点だ」とも綴っている。
最後にグラスゴーの地元メディア『Glasgow World』は、グレッグ・テイラーと並んでチーム最高の「9」という高採点で、「日本代表に再招集されたが、この調子を見れば理由はすぐに分かる。さらに2ゴールを加え、リーグでは27得点、シーズン通算33得点となった。しかし、負傷して足を引きずっていたことが懸念される」と評した。
構成●THE DIGEST編集部
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