ロサンゼルス・エンジェルスは現地時間6月3日、敵地でヒューストン・アストロズと対戦。大谷翔平は前日に続く「1番・指名打者」で先発出場し、4安打2打点の猛打賞と打棒が爆発したが、チームは6対9で敗北し、昨季の世界一軍団に3連敗を喫した。

 初回、大谷はアストロズ先発右腕クリスチャン・ハビアの6球目をセンターに打ち返し、2試合ぶりのヒットで出塁した。1点ビハインドの3回1死一塁では速球を叩き、右中間を破る同点適時打。打球速度111.2マイル(約179.0キロ)をマークする弾丸ライナーで3試合ぶりの打点を記録する。外野がボール処理に手こずるなか、二刀流スターは俊足を飛ばして一気に三塁まで到達した。

 5回の第3打席は二ゴロ併殺打に倒れたが、6点を追う7回にふたたび大谷のバットが火を噴いた。ソロ本塁打で1点を返したエンジェルスはルイス・レンヒーフォが左二塁打。次打者が四球を選ぶと1死一、二塁で大谷に4度目の打席が回る。
  アストロズ2番手ライン・スタネックが投じた高めのスプリットを今度はレフト方向に弾くと打球は高く舞い上がった。ぐんぐん伸びた打球はフェンス直撃のタイムリー二塁打。大谷は5月15日のボルティモア・オリオールズ戦以来の3安打をマークした。さらに相手の暴投で1点を加えると、2番マイク・トラウトにもタイムリーが飛び出し、この回エンジェルスは一挙4点を挙げて、5対7と2点差に詰めた。

 ところがその直後、リリーフ陣が2点を許して差は4点に広がり、9回へ。ホームランが出ればサイクル安打達成となる大谷は先頭打者で登場。球場の期待が背番号17に注がれるなか、2球目のフォーシームを振り抜く。結果は二遊間を抜ける中安打で惜しくもサイクルを逃したが、5打数4安打2打点と大当たりだった。

 二刀流スターがひとり気を吐くが、エンジェルスは1点を返すのが精一杯。6対9で敗れたチームは同一カード3連敗となり、ついに貯金がなくなり勝率も5割に戻った。

構成●THE DIGEST編集部

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