ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地6月4日、ヒューストン・アストロズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場。1対1の8回に決勝点となるタイムリーツーベースを放ち、チームの連敗を「3」で阻止した。

 昨季のワールドチャンピオン相手に同一カード3連敗中のエンジェルス。負ければスウィープの屈辱だったところを背番号17が救った。4回まで両チーム無得点が続く緊迫した展開のなか、5回裏にヤイナー・ディアズが先制ソロを放ちアストロズが均衡を破る。だが、直後の6回にルイス・レンヒーフォが右越えソロで、エンジェルスがすぐさま同点に追い付いた。

 その後もゼロが続き、迎えた8回。2死一塁で大谷がフルカウントからのカーブを捉え、ライトへ大飛球。あと一歩でスタンドインという打球は右翼フェンス直撃のタイムリー二塁打となり、エンジェルスが逆転した。3打席凡打が続いていたなか、ここぞの場面で値千金の決勝打を叩き出した二刀流スターは、塁上で拳を突き上げた。

 是が非でも白星が欲しいフィル・ネビン監督は8回2死から守護神のカルロス・エステベスを投入。決死の継投策が実り、2対1で逃げ切った。
  大谷の一振りで4連敗を免れたエンジェルス。地元メディアは3試合連続でチームの切り込み隊長を託された日本人の活躍に喝采を送っている。米紙『Los Angeles Times』は「ショウヘイ・オオタニがアストロズ戦でヒーローモード発動!エンジェルスはスウィープを回避した」という見出しで記事を配信した。

 記事は大谷の同点打によりアストロズを下したと説明したうえで、「このクラッチスイングで、オオタニは今シーズン41打点を記録した」と勝負強い打撃を称えている。

 ネビン監督も大谷の打棒を高く評価しつつ、「オオタニはピッチャーがやろうとしていることを理解したうえで、本当に良いバッティングをする」と語り、「フィル・メイトンは最もタフなピッチャーのひとりだ。今日は我々にとって、うまくいった」と1点差の痺れる試合を制し、表情は安堵していた。

 最後の打席でチームを勝利に導いた大谷。現地の番記者であるレッド・ボリンジャー氏は「ア・リーグ西地区のライバルから4連敗を避けるために得点を必要としていたところ、エンジェルスを助けたのは二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニだった」と、この試合のMVPに値するプレーヤーだと強調している。

構成●THE DIGEST編集部

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