現地6月6日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は本拠地で行なわれたシカゴ・カブス戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。4点ビハインドの4回に反撃の口火を切る今季16号ソロ本塁打を放つなど、2打数1安打1打点の活躍。さらに2四球を選びチャンスメイクにも徹し、チームは7対4で逆転勝利を飾った。

 3日のヒューストン・アストロズ戦ではサイクルヒット寸前の5打数4安打2打点と打棒が大爆発した大谷。米放送局『CBS Sports』によると、直近7試合は打率.370(27打数10安打)、4本塁打、9打点で「打撃好調だ」と紹介されている。事実、6日終了時点で打率.276、本塁打16(リーグ2位タイ)、42打点(リーグ6位タイ)、OPS.904(リーグ4位)。投げては5勝2敗、防御率3.30、奪三振96(リーグ3位)WHIP1.01。今季も唯一無二の二刀流として、高いスタッツを両立させている。

 そんなスーパースターが今季終了後にフリーエージェント(FA)権を取得予定なのは周知の事実。シーズン開幕前から、その去就に熱視線が注がれている。ゆえに、複数のメジャー球団関係者は「(大谷への)提示金額は5億ドルから始まり、6億ドルに達する」との見方を示す声が上がっている。

 エンジェルス看板スターの移籍話が連日飛び交うなか、米ニュースサイト『News247planet』は7日、「ショウヘイ・オオタニがアメリカン・リーグを去れば、野球界最高のMVP争いがなくなってしまう」というトピック記事を配信。昨季同リーグ新記録の62本塁打を放ち、大谷の2年連続MVPを阻止したアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との熾烈なマッチレースが消滅する可能性について言及している。

 同メディアは「2人がコンディションを維持し、次々と大きな打撃を発揮する限り、ア・リーグのMVP争いは、おそらく常にショウヘイ・オオタニとアーロン・ジャッジに集中するだろう」と持論を展開。「この2人は間違いなく野球界最高の選手であり、まぎれもなくリーグ最高の選手である」と高評価を下し、今季も大谷とジャッジがMVPタイトルを競うと予想している。
  だが一方で、「悲しいことに、オオタニとジャッジの間で争われるMVPの戦いは、絶え間なく続くわけではない。実際、オオタニは今季終了後にFAとなり、エンジェルスに留まる可能性は限りなく低いだろう」と指摘する。

 加えて、「ナショナル・リーグのチームとトレードやFA契約を結べば、このオオタニvsジャッジのMVP対決は終焉を迎える」と綴ると、「オオタニのようなスーパースターが最高のチームを選択するのを邪魔することは誰にもできない」と記し、エンジェルスでは二刀流スターのポテンシャルを最大限発揮できず、移籍は避けられない状況にあると強調している。

 ア・リーグの本塁打ランクは、6日(現地時間)終わりで19本塁打を記録しているジャッジがトップを快走。大谷はヨーダン・アルバレス(アストロズ)と並ぶ2位タイにつけている。リーグMVP争いの行方も気になるところだが、稀代の二刀流は来季どの球団のユニホームに袖を通すのか。その決断に、興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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