[FIBAワールドカップ・1次ラウンド第1戦]8月25日(金)@沖縄アリーナ
日本 63−81 ドイツ
日本  |11|20|16|16|
ドイツ |23|30|16|12|

【日本代表|チーム採点】
2.5
序盤は渡邊雄太と馬場雄大の奮闘で8−10と競り合うも、ドイツのNBAプレーヤー、デニス・シュルーダーとモリッツ・ヴァグナーに内外で自由を許し、第1クォーターを終えて12点ビハインド。第2クォーター終盤にはさらに差を広げられ、結果的にこの差が最後まで響く結果となった。攻撃の要の3ポイントシュートはドイツの33本を上回る35本を放つも、成功は6本止まり(ドイツも成功6本)。成功率は17.1%と目標の40%には遠く及ばず、守備でも相手の高さに苦しめられた。

【日本代表|選手採点】
※採点は5点満点、「0.5」刻みで評価。スタッツの最後の項目は、その選手の出場時の得失点差。出場時間10分以下の選手は原則「評価なし」

PG 富樫勇樹 1.0
出場時間/19分40秒
0得点・2リバウンド・3アシスト
0スティール・0ブロック・−6
フィールドゴール(FG)は5本放って成功ゼロ、フリースローも2本ミスして無得点。ターンオーバーも3つ喫するなど、ドイツのシュルーダーを前に良さを出せず。本来の積極性も影を潜めた。

SG 馬場雄大 4.5
出場時間/29分06秒
15得点・4リバウンド・2アシスト
1スティール・0ブロック・−14
チーム初得点となったスティールからの速攻に始まり、前半はFG4/4で8得点。後半も3ポイントや合わせからのダンク、渡邊のアリウープや河村の3ポイントをアシストするなど最後まで気を吐いた。FG7/10は文句なしだ。
 SF 原修太 2.0
出場時間/17分17秒
0得点・1リバウンド・0アシスト
0スティール・0ブロック・−6
守備を買われてスターターに大抜擢。そのディフェンスでは一定の働きを見せたものの、勝機をもたらすには至らず。2本放った3ポイントも空砲に終わった。

PF 渡邊雄太 4.0
出場時間/30分39秒
20得点・6リバウンド・2アシスト
1スティール・2ブロック・−9
開始3分でブロック2発、3ポイントも最初の5分までに2本成功と攻守でチームを牽引。3ポイントは2Q以降当たりが来ず、試合を通じて成功率20.0%(2/10)にとどまったが、2ポイントは77.8%(7/9)の高率で沈めた。ケガ明けを感じさせない八面六臂の働きだった。

C ジョシュ・ホーキンソン 3.5
出場時間/24分56秒
9得点・10リバウンド・1アシスト
0スティール・1ブロック・+/−0
前半の3ファウルは痛かったが、後半はインサイドで身体を張り奮戦。試合を通じて両チーム最多となる4本のオフェンシブ・リバウンドを奪ったほか、8本のフリースローを獲得して7本を沈めた。3本中成功ゼロに終わった3ポイントは次戦に期待。SUB 吉井裕鷹 3.0
出場時間/19分55秒
3得点・1リバウンド・3アシスト
1スティール・0ブロック・−20
ベンチ陣では最多のプレータイムを記録。得点はFG1本の3得点、守備では相手の高さに苦しむ場面もあったものの、初の世界大会で委縮することなく戦う姿勢は見せた。第2戦以降も起用は続くだろう。

SUB 河村勇輝 1.5
出場時間/18分12秒
7得点・2リバウンド・3アシスト
1スティール・0ブロック・−16
流れを変える存在として期待されるも、チームワーストの4ターンオーバーと世界デビューの一戦はほろ苦い結果に。FG成功率16.7%(2/12)、3ポイント成功率22.2%(2/9)とシュートも振るわなかった。後半はらしいプレーも増えただけに今後の巻き返しに期待したい。

SUB 川真田紘也 2.5
出場時間/15分04秒
0得点・2リバウンド・1アシスト
0スティール・0ブロック・−18
ファウルトラブルのホーキンソンに代わって序盤からコートイン。攻撃の役割は限定されたなかでも、インサイドの汚れ仕事に精を出した。前半最後のプレーでは西田優大との“徳島ライン”でブザービーターを演出。
 SUB 富永啓生 1.5
出場時間/12分42秒
5得点・0リバウンド・0アシスト
0スティール・0ブロック・−3
守備面の不安からプレータイムが伸びず。さらに、出場時も相手の徹底マークの前にボールを持たせてもらえなかった。期待の3ポイントは試合ラスト1分までまさかの試投ゼロ。コートにいるだけでディフェンスを引きつけることはできるだけに、有効な使い方はあるはずだ。

SUB 比江島慎 3.5
出場時間/8分35秒
2得点・2リバウンド・2アシスト
1スティール・0ブロック・−5
限られたプレータイムでもベテランらしく持ち味を発揮。第2Qには2つのアシストに得意のドライブからバスケットカウントを獲得するなどテクニシャンぶりを発揮した。

COACH トム・ホーバス 3.0
強化試合から先発を入れ替え、要所でゾーンディフェンスを試みるなど策を講じたが、最後まで相手のインサイド陣を止められず。ハーフタイム明けの立て直しから、後半は28失点と修正したのはさすがだが、チーム全体の3ポイントの不調は計算外だった。

取材・文●萩原誠(ダンクシュート編集部)