今夏、NBAを騒がせている話題のひとつが、ジェームズ・ハーデンのトレード話だ。34歳の元MVPとフィラデルフィア・セブンティシクサーズを巡る移籍騒動はいまだ終着点が見えず、本人が断固としてシクサーズでプレーしない意思を示す一方、チーム側は他球団との交渉を打ち切りハーデンの慰留を目指すなど、今や泥沼化しつつある。

 そんななか、現地時間8月25日(日本時間26日)に『Yahoo! Sports』のヴィンセント・グッドウィル記者が「ジェームズはポールとカワイと話し、彼らは同じような方向を向いている」と報道。ロサンゼルス・クリッパーズ行きを希望するハーデンが、同球団の2大エースであるカワイ・レナード&ポール・ジョージと話し合ったことを明かした。
  さらにグッドウィル記者は、ハーデンがクリッパーズで担うべき役割について「(野球の)ロングリリーバーがイニングを稼ぐように、(レナードやジョージが果たすべき)試合数や役割を担い、その間にカワイとポールを介護し、願わくは4月まで彼らを万全でいられるようにする。そしてジェームズの出力を少し落とし、プレーオフで2人に役割を引き継がせる」と綴った。

 もしハーデンのクリッパーズ移籍が実現すれば、機能するかどうかはさておき、レナードにジョージ、さらにはラッセル・ウエストブルックも含めて、ウエスタン・カンファレンスに強大なパワーハウスが完成する。

 ハーデンとシクサーズの関係性はもはや修復不可能にも思えるだけに、2023−24シーズンの開幕までにこのビッグトレードが成立するのか、今後も目が離せないオフが続きそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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