プレミアリーグ第3節のウェストハム戦では、守備での対応の拙さなどもあって3点を失い、今季初黒星を喫したブライトン。過去2戦で4点ずつを奪った攻撃陣は1点を奪うに止まり、今後に向けて課題を残すことになった。

 そんな中でも、三笘薫は効果的な縦への突破やフィニッシュ、そして後半開始直後にエバン・ファーガソンに合わせた好クロスなど、幾つも見せ場を作って、現地メディアからは及第点以上の評価を下されている。

 ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』の10点満点での採点は、この背番号22はパスカル・グロス(6.69点)に次ぐチーム2番目となる「6.54」。寸評では「先週のウォルバーハンプトン戦でのディエゴ・マラドーナのようなゴールに続き、三笘がボールをドリブルで運ぶたびにアメックス・スタジアムの観客が興奮しているのを感じることができた。彼は『アルビオン』の最大の攻撃的脅威である」と称賛されている。
  一方、イギリスの日刊紙『Daily Mail』は独自の指標による「パワーランキング」を各節で発表しているが、三笘は2節に初めてトップ10入り。前述の見事なドリブルシュートなどによっていきなり4位につけた彼のパフォーマンスに対し、同メディアは以下のように綴っていた。

「トップリーグの選手の中で最も面白いパフォーマンスを披露した。ウルブズ戦、左サイドから相手DFをひとりかわし、もうひとりのDFを全力疾走で置き去りにすると、さらにふたりを振り切り、冷静にゴール右隅にボールを流し込んで先制点を奪取。これは真にワールドクラスのフィニッシュであり、その後、彼はさらにペルビス・エストゥピニャンのゴールをアシストし、チームは4-1の勝利を収めた」 さらに、「このままのパフォーマンスを維持できれば、間違いなくビッグクラブを魅了する、ブライトンの次のスターとなるだろう」との賛辞まで贈っている。それから1週間が経ち、3節はチームが敗れたこともあって、残念ながら順位を3つ落とすことになった(7位)が、寸評はポジティブな内容を残している。

「3節はブライトンの日ではなかったが、一部の選手はパワーランキングのトップ10に残っている。そのひとりは、日本人ウインガーだ。三笘はチームに多くのポゼッションとチャンスをもたらした」

 ちなみに、3節終了時点のパワーランキング・トップ10の顔ぶれは、次の通りである。
 1位:ジェームズ・マディソン(トッテナム) +1
2位:ロドリ(マンチェスター・シティ) +3
3位:ジェームズ・ウォード=プラウズ(ウェストハム) +4
4位:ソリー・マーチ(ブライトン) −3
5位:ブライアン・ムベウモ(ブレントフォード) −2
6位:ラヒーム・スターリング(チェルシー) 新規
7位:三笘 薫(ブライトン) −3
8位:ルイス・ディアス(リバプール) −2
9位:ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム) 新規
10位:マティ・キャッシュ(アストン・ビラ) 新規
※+=前節より順位アップ −=順位ダウン 新規=今節初ランクイン

 ちなみに、3節全てでトップ10に入ったのは、マディソンとロドリの2人。ブライトンの選手では、エストゥピニャンが1節で9位、2節で8位につけたが、今回はランク外となっている。

 三笘は、並み居る名手揃いのプレミアリーグにおいてここにランクインしていることは素晴らしく、昨季来の好調ぶりを維持していることが窺える。次節は代表ウィーク前の最後の一戦で、上位維持のためには落とせない強豪ニューカッスルを迎えてのホームゲーム。ここで再び見る者に大きなインパクトを与えて、自身の価値を高めることができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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