【バスケW杯】ドンチッチ、ギルジャス・アレキサンダー、シュルーダー…大会ベスト5は史上初の現役NBA選手が独占する結果に<DUNKSHOOT>
1950年の初開催から通算19度目となった今大会でMVPに選ばれたのは、平均19.1点、6.1アシスト、1.4スティールを残し、ドイツを初優勝に導いたデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)。
ベストディフェンシブプレーヤー賞にはカナダの銅メダル獲得に貢献したディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)、ベストコーチ賞には5位と大躍進を遂げたラトビアのルカ・バンキ、ワンダ・ライジングスター賞にはオーストラリア(10位)のジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)が選出された。
今大会はセルビアのニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、リトアニアのドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)、ラトビアのクリスタプス・ポルジンギス(ボストン・セルティックス)、カナダのジャマール・マレー(ナゲッツ)など、数多くのスター選手が出場を辞退した。
今年のW杯には55人の現役NBA選手が出場。チーム別ではオーストラリアが9名、カナダが7名、ドイツが4名を記録したが、12人全員がNBA選手で構成されたアメリカは4位と、2大会連続でメダル獲得を逃す結果となった。
ただ、大会のベスト5であるオールスター5には、シュルーダー、カナダのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(サンダー)、アメリカのアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、準優勝を果たしたセルビアのボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)、7位のスロベニアのルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が名を連ねた。
各選手が世界の舞台で見事なパフォーマンスを披露したが、意外にもW杯の大会ベスト5を現役NBA選手が占めるのは史上初のことだった(2014、19年大会は4人)。
ギルジャス・アレキサンダーは平均24.5点、6.4リバウンド、6.4アシスト、1.6スティール、エドワーズが平均18.9点、4.6リバウンド、ボグダノビッチは平均19.1点、4.6リバウンド、3.3アシスト、2.1スティール、ドンチッチが平均27.0点で大会得点王になったほか、7.1リバウンド、6.1アシストを残している。
ギルジャス・アレキサンダーとドンチッチは昨季NBAでオールスターとオールNBA1stチーム入りを果たしたエリートガードで、エドワーズもオールスターに初選出された若手スター。シュルーダーとボグダノビッチはベテランの部類に入るとはいえ、その実力は健在だった。
なお、オール2ndチームにはイタリア(8位)のシモーネ・フォンテッキオ(ユタ・ジャズ)、ラトビアのアルトゥール・ジャガラス、リトアニア(6位)のヨナス・ヴァランチュナス(ニューオリンズ・ペリカンズ)、セルビアのニコラ・ミルティノフ、ドイツのフランツ・ヴァグナー(オーランド・マジック)が選ばれている。
文●秋山裕之(フリーライター)
“お前はなぜここでプレーしてるんだ?”アメリカ選手のトラッシュトークにカメラマンが嫌悪感「あの驕りっぷりは異様」<DUNKSHOOT>
W杯敗退の米国バスケ、復権へスーパースターが集結? 米メディアがパリ五輪のロスターを大予測!「カリーとエンビードが最大の優先事項だ」
「なんてクソなことを!」W杯優勝決定から“1分後”のサッカー代表監督解任発表に独バスケ界が大激怒!「最悪のタイミングだ…」