ドイツ代表戦での4—1の大勝利に左サイドで大貢献するなど、日本代表として存在感を十分に発揮した三笘薫。そして所属するブライトンでも、ここまでプレミアリーグで4試合に出場して1得点3アシストという文句なしの成績を残しており、その評価と期待は高まる一方であるようだ。

 9月10日にはブライトンがSNSで、この日本人ウインガーが8月のクラブの「プレーヤー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)」に選出されたことを発表。クラブのスポンサーであるポルシェの人気車「タイカン」が贈呈され、本人との写真も公開されたが、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』により、「運転できるのは1か月だけ」と明かされたことも話題になっている。

 また、7日に発表されたプレミアリーグの「プレーヤー・オブ・ザ・マンス」の候補にも、タイウォ・アウォニー(ノッティンガム)、ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)、ジェームズ・マディソン(トッテナム)、ブライアン・ムベウモ(ブレントフォード)、ロドリ(マンチェスター・シティ)らとともに、三笘はノミネートされた。
  プレミアリーグの公式ウェブサイトは、「8月にこの日本人選手以上にアシストを決めた選手はおらず、彼はウォルバーハンプトン戦でセンセーショナルな個人技でのゴールも決めた。この月、彼は11回のチャンスを創出したが、それよりも多かったのは2選手だけだった」と記述。ちなみにこのウルブス戦のドリブルからのゴールは、多くの現地メディアから早くも「今季のベストゴール候補」と称賛されており、プレミアリーグの8月の「ゴール・オブ・ザ・マンス」候補にも当然ながら含まれている。

 続いてメディアでは、サッカー専門サイト『Football365』が、プレミアリーグにおける今季ここまでの「最もクリエイティブな選手トップ10」の10位に三笘を選定。これは、1試合(90分間)平均のSCA(シュート機会の創出=味方のシュートの前の2つのプレーにおけるドリブル、パス、シュート)の数を基にしたもので、三笘は「5.40回」と算出され、以下のように寸評が綴られた。

「シーズンの初めの数週間を通じて、三笘ほど多くのGSA(ゴールを創出するプレー=前述のSCAで得点に結びついたもの)を記録した選手は他にいない(計6回で90分平均では1.54回)。同じくブライトンの選手であるビリー・ギルモアも、この項目では2位グループに名を連ねている」 ちなみにトップ9は、1位マディソン(トッテナム/SCA=6.68回)、2位エンソ・フェルナンデス(チェルシー/6.50回)、3位パスカル・グロス(ブライトン/6.47回)、4位エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス/6.25回)、5位ソン・フンミン(トッテナム/5.82回)、6位ブカヨ・サカ(アーセナル/5.78回)、7位フィル・フォデン(マンC/5.58回)、8位ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/5.50回)、9位ラヒーム・スターリング(チェルシー/5.42回)といった顔ぶれである。

 そして、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、読者投票で決められる「プレーヤー・オブ・ザ・マンス」のノミネート候補のひとりに三笘の名を挙げ、「日本のスピードスターは、すでにシーズン初の個人賞を獲得している」として、以下のように続けている。
 「2節のウルブス戦での素晴らしい個人プレーが英国公共放送『BBC』の『マッチ・オブ・ザ・デイ』『ゴール・オブ・ザ・マンス』を受賞。また、開幕のルートン戦でいつも通りの正確なクロスで、ソリー・マーチの先制ゴールをお膳立てしたプレーは、8月のベストなアシストのひとつである」

 同メディアはしばしば、今季ブライトンがクラブ史上初となる欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ)を戦いながら、なおかつ国内リーグで再び上位(チャンピオンズリーグ出場圏内の4位以上)を狙う上でのキーマンのひとりに三笘を挙げているが、シーズン再開後に背番号22が引き続きハイレベルなパフォーマンスを披露しつづけられるかに要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】三笘ショートインタビュー「子どもの頃に憧れた選手は?」

【関連記事】ドイツ代表、歴史的惨敗でフリック監督は不名誉な「同国代表史上初の途中解任」の指揮官に…ミュラーは「我々は思っているほど強くない」と自己批判

【動画】ドイツに歴史的な4G!完勝した日本代表の試合をハイライトでチェック