男子テニス元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現239位)の叔父で元コーチのトニ・ナダル氏がスペインのスポーツメディア『El Desmarque』のインタビューに登場。度重なるケガに苦しんでいる甥の復帰時期について言及し、「来年の全豪オープンを照準に定めている」と明かした。

 今年5月に過去14度の優勝を誇る四大大会「全仏オープン」の欠場を表明した際に来季限りでの現役引退も示唆した37歳のナダル。一方で今季終盤に開催されるデビスカップ(国別対抗戦)での実戦復帰を目指しているとも明かしており、先日にはスペインのテニスメディア『Punto de Break』が、コートでの練習を再開したと報じられていた。左股関節の深刻なケガに悩まされている中、まだまだ現役でプレーし続けることを諦めていない様子もうかがえる。

 トニ氏はナダルの現況について「元気に回復している」と簡潔にコメント。復帰時期についても「全てがうまくいけば、彼は2024年の全豪オープンでコートに戻りたいと考えている」と語った。ここ数か月は、有識者の間で来年の全仏、または全仏の会場で実施される来夏のパリ五輪でキャリアの最後を迎えるのではないかとの憶測が飛び交っていたことを踏まえると、全豪でのカムバックというのは少々気が早いようにも感じるが、トニ氏もファンと同じようにナダルのいち早い完全復活を信じているのだろう。
  一方でトニ氏は、ナダルが来季以降も現役でプレーし続ける場合、その復活ロードは険しい道のりになるのではないかと予想している。中でも先日の全米オープンで宿命のライバルであるノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)が、達成した四大大会24勝の記録を超えることは「非常に難しい」としたうえで、「ノバクの四大大会優勝回数はまだまだ伸びていきそうだからね」と続けた。

 ただナダルは以前から「記録には固執していない」と語っている。今の彼は1日も早く公式戦のコートに立つことだけを考えているのではないだろうか。テニスファンもその瞬間を待ちわびているはずだ。

文●中村光佑

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