現地時間9月21日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節が行なわれ、ブライトンは2-3でAEKアテネ(ギリシャ)に敗れた。

 クラブの122年の歴史において初の欧州カップ戦出場を果たした「シーガルズ」は、記念すべき初陣を本拠地アメックス・スタジアムで迎えたが、先制点はセットプレーからジブリル・シディベの鮮やかなヘッド弾でアウェーチームに奪われ(11分)、40分にもFKからミヤト・ガチノビッチに合わせられて失点。その都度、ジョアン・ペドロのPKで追いついたものの、84分にはエセキエル・ポンセをゴール前でフリーにして三たび勝ち越しを許し、以降の反撃は叶わなかった。

【動画】三笘ショートインタビュー「子どもの頃に憧れた選手は?」 三笘薫は定位置の左サイドで先発出場。彼にとっても初の欧州の舞台となり、クラブの公式サイトが「三笘が素晴らしい動きからのドリブル」と伝えるなど、幾つか見せ場は創ったものの、プレーした82分間で本来の力を存分に発揮できたとは言えず。スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、試合をレポートする中で「いつもの試合では信頼できる三笘が最初にボールを失った」と綴り、10点満点の採点では及第点の「6」を与えている。

 英国公共放送「BBC」の視聴者による採点ではチーム8番目の「5.99」という厳しい評価が下され、日刊紙『The Guardian』は「安易にボールを奪われた三笘を、交代出場のポンセが罰した」と日本人ウィンガーに言及した。

『THE Sun』紙は、1失点目の場面について「シディベはCKの際にボックスの端にフリーで立っており、三笘の視線が別の方向に向いた隙に、素晴しいヘディングシュートをゴール右隅に叩き込んだ」と報じ、また「三笘とパスカル・グロスは相手GKとの1対1でシュートを放ったが、決められなかった」と、攻撃面についても指摘している。

 一方、『Daily Mail』紙は、本文中で三笘には触れなかったものの、採点では「7」とチーム最高タイの数字を付与。ちなみに、AEKが1977年以来となるイングランドのチーム相手の勝利(同メディアより)を果たした原因として、他のメディアの見解と同様、ブライトンがCBルイス・ダンクを負傷で欠いたこととともに、ロベルト・デ・ゼルビ監督が指摘した「経験不足」を挙げた。
  スポーツ専門放送局『EUROSPORT』も採点のみで、こちらはチームの大多数の選手同様に「6」。サッカー専門サイト『90min』は「5」という厳しめの採点で、寸評も「三笘がサイドを突破しようとすると、AEKは彼の前で繰り返し扉を閉めた」と相手の視線で、ブライトンの背番号22の苦戦ぶりを振り返っている。
  最後にブライトンの地元メディアでは、日刊紙『The Argus』が「三笘が試合途中で交代させられるという珍しい光景は、彼が良いポジションに入りつつ、時折相手選手をかわしたものの、望ましい結果が得られなかったことを物語っている。最初の失点では、フリーのシディベをマークするべきだったように思われる」とネガティブな内容の寸評を綴り、採点も「5」止まりとなった。

 そして、『Sussex Express』は「6」を与え、「前線から良いプレッシングを仕掛けた。相手をかわすための素晴らしいスキルを有していたが、クロスは相手GKに近づきすぎた。後半は限定的なインパクトしか与えられず、終盤に交代を命じられた」と、良い点と悪い点の両方を挙げている。

構成●THE DIGEST編集部
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