昨シーズンのセリエAで2位だったラツィオが、今シーズンは一転して開幕から振るわない。セリエA5試合で1勝1分け3敗。勝点はわずか「4」で15位に沈んでいる。開幕5試合で挙げた勝点4は、勝利が2ポイントから3ポイントとなった1994ー1995シーズン以降、2001ー2002シーズン(4分け1敗)と並んでワーストタイの数字となっている。

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 伊紙『Gazzetta dello Sport』は9月25日、「ラツィオから光が消えてしまった。まるでカラー映像からモノクロ映像になったかのようだ」とラツィオの低迷ぶりに着目した記事を配信。「勝点4と不本意なスタートは、この20年以上なかったことだ。順位表で大きく後れを取っている」と伝えた。

 マウリツィオ・サッリ監督も1ー1で引き分けた5節(9月23日)のモンツァ戦後、「昨シーズンは105パーセントの力で戦えていたが、今シーズンは100パーセントを下回っている。急務なのは、ふたたび勝ち始めることだ」とチームのパフォーマンスが上がっていない点を認めている。

 当然のようにラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、この結果に満足していない。ロティート会長はモンツァ戦後にロッカールームでチームに対して激高し、さらに翌24日にもフォルメッロ(練習場の所在地)を訪問。「チームに刺激を与えるために25日に予定されていたオフをキャンセルして練習を命じ、チームにはミッドウイークの試合前日に全員で合宿をするように命じた」という。

 ラツィオはホームゲームの際、希望者だけがフォルメッロ・スポーツセンターに前泊するが、27日に行なわれるホームでのトリノ戦の前夜は、チーム全員に練習場での宿泊を義務付けた。サッリ監督がロティート会長から強制合宿を命じられたのは、これで3回目。過去の2回(21年10月のフィオレティーナ戦、23年3月のローマ戦)の時は、いずれもラツィオが1ー0で勝利している。
  また、同紙によると、ロティート会長はチームに2つのことを要求したという。「ひとつは今夏にMLSのニューヨーク・シティから1500万ユーロ(約23億円)で獲得した24歳のアルゼンチン人FW、タティ・カステジャノス(2022ー23シーズンはスペインのジローナ所属)の起用だ」

 カステジャノスはラ・リーガのジローナでプレーした昨シーズン、35試合に出場して13ゴール。31節のレアル・マドリー戦で衝撃の4ゴール(4ー2でジローナが勝利)を決めて名を揚げた期待のタレントだ。しかし、ラツィオでの出場時間は5節終了時点でわずか36分しかなく、この点にロティート会長は不満を示したという。

「2つ目はチームのパフォーマンスの改善だ。合宿を通じて選手たちは危機を脱するため互いに理解し合い、一致団結しなければいけない。これ以上の混乱は許されない」と同紙は報じている。

 27日に対戦するトリノは、5節終了時点で9位につけている。開幕節でカリアリと0ー0で引き分け、2節にはミランに敗戦(1ー4)。しかし3〜4節のジェノア戦(1ー0)、サレルニターナ戦(3ー0)に連勝し、5節にはローマとのホームゲームを1ー1で引き分けている。はたしてラツィオは、トリノ戦で結果を出すことができるのか。

構成●THE DIGEST編集部

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