現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月30日〜11月5日/フランス・パリ/インドアハード/ATP1000)の初戦(2回戦)で姿を消した世界ランク2位のカルロス・アルカラス(スペイン/20歳)。試合後の記者会見では、敗戦のショックを引きずることなくプレーを改善していきたいと前を向いた。

 左足と腰の故障により先週の「バーゼル・オープン」(スイス・バーゼル/インドアハード/ATP500)を欠場したアルカラスは、「まだ100%とは言えない」状態で臨んだ現地10月31日のパリ2回戦で、予選勝者のロマン・サフィウリン(ロシア/45位)に敗れた。両セット共に先にブレークを奪いながらも、自身は計5度のブレークを許して3-6、4-6で完敗し、2年連続の年間1位を狙う中で手痛い敗戦となってしまった。

「コートでは良い気分でいられなかった。うまくいかなかった」と淡々と敗戦の弁を口にしたアルカラスは「改善すべきこと、練習すべきことがたくさんある。良いショットは打てていたと思うが、動きの部分ではかなり改善する必要がある。僕のテニスには高いフィジカルのレベルが要求されるが、スピードが欠けていた。自分でも動きが遅いと感じた」と謙虚にコメント。
  また今季は7月のウインブルドンで四大大会初のベスト8入り、9月の「成都オープン」(中国・成都/ATP250)でも決勝進出を果たすなど躍進を遂げているサフィウリンに後塵を拝したことについても、何ら不思議な結果ではないとし、「彼は僕を驚かせたわけではない。僕は、彼がこの数カ月間素晴らしいレベルでプレーしていて大物も破っており、ツアー決勝に進出していることも知っていた。だから彼が高いレベルでプレーできることはわかっていた」と素直に勝者を称えた。

 来週もツアー大会は開催されるが、現状アルカラスの出場が確約されているのはシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(11月12日〜19日/イタリア・トリノ/インドアハードコート)の1大会のみ。昨年のファイナルズはケガでプレーできず、今年が初めての参戦となる。

 会見の最後には「正直に言うと、負けた後は次の日のことを考えるまでに少々時間が必要だ」としつつも、「ファイナルズまではまだ時間がある。自分が望むレベルに到達できるよう、何日も練習しようと思う」と今季最後の大会に向けた意欲を口にした。

文●中村光佑

【画像】アルカラスがサフィウリンにまさかの敗戦を喫したパリ・マスターズ2回戦ハイライト

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