このミッドウィーク、イングランドではカラバオカップ(リーグカップ)4回戦が行なわれたが、すでに前のラウンドでチェルシーに敗北(0-1)を喫していたブライトンはこの1週間を全て練習に充てることができている。

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 クラブ史上初の欧州カップ戦出場を果たした今季、ブライトンはシーズン開幕して以来、代表ウィークを除けば公式戦の間隔が長く空くことがほとんどなかったが、前述の通り、国内カップ戦での早期敗退により、「試合のないミッドウィークという贅沢な時間を過ごした」(英国公共放送「BBC」より)。

『BBC』によれば、9月にバルセロナからブライトンにレンタルで加入したアンス・ファティが、ロベルト・デ・ゼルビ監督の下で丸1週間練習に励むのは今週が初めてということで、改めて今季のこのクラブのハードスケジュールぶりが窺えるというものだろう。
  ブライトンはこの先、今週末にプレミアリーグ第11節のエバートン戦(11月4日)、さらに来週はヨーロッパリーグのグループステージ第4節アヤックス戦(11月9日)、そして11月12日にはプレミアリーグ第12節のシェフィールド・ユナイテッド戦を迎えることになるが、地元メディア『Sussex Express』は「ブライトンにとって次の270分(3試合)は、シーズンを決定づけるものではないものの、短期的には明らかに極めて重要である」と指摘している。

 プレミアリーグ第10節のフルアム戦(1-1)で十分なチャンスを創りながらも勝点3を獲得できなかったこともあり、次の1週間で勝点6を確実にモノにし、加えてアヤックスとのリターンマッチを制することでグループステージ突破を確実なものにするという意味で「重要」ということだが、その前に1週間の休息と準備期間を得られたことは、ブライトンにとっては大きなことだったと言えよう。

 怪我人の多さもイタリア人指揮官にとっての頭痛の種だが、今週末にペルビス・エストゥピニャンが復帰する予定だと同メディアは報じている。とはいえ、ソリー・マーチ、ダニー・ウェルベック、フリオ・エンシソら攻撃の主力選手をしばらくは欠くことになるため、この点では常に不安がつきまとう。 それでも、今季のチームは相変わらず各方面から高い評価が下されており、『BBC』はブライトンOBであるガリー・ネルソン(1987年から1991年に在籍)が、現チームの主力選手を称賛し、その中でマーチ、ルイス・ダンクとともに三笘薫にも言及し、「彼は手強い選手であり、素晴しい選手だ」と語ったことを伝えている。

 アジア・サッカー連盟(AFC)主催のアジア最優秀国際選手賞候補にキム・ミンジェ(韓国/バイエルン)、メフディ・タレミ(イラン/ポルト)とともに最終ノミネートされ(大賞はキム・ミンジェが受賞)、移籍専門サイト『Transfer Markt』によるヨーロッパリーグ出場選手の中での市場価格(5000万ユーロ=約80億円)が全体の11番目という好位置につけるなど、新たな“勲章”を次々に手にしている26歳の価値や評価は高まる一方だ。

 面白い形で三笘を称賛したのは、サッカー専門サイト『FOOTBALL FANCAST』で、今季は2部リーグ(チャンピオンシップ)で戦うリーズのFWで、印象的なパフォーマンスを発揮しているオランダ人若手FWのクリセンシオ・サマーフィルを称賛する記事で、同じ左ウイングの三笘を引き合いに出している。

「サマーフィルは三笘同様に優れたドリブラーで、チームをピッチ上で前進させることができる選手だ。彼の次のステップは、シーズンの残りを通して一貫したプレーを維持することであり、さらにその後の目標は、実力派のトップリーグのウインガーとして、三笘の足跡を辿り、そのレベルでゴールとアシストを定期的に提供できるようにすることだ」
  また、ブライトンの地元メディア『Sussex Live』は、ブライトンからレンジャーズにレンタルされている22歳のFW、アブダラ・シマのスコットランドでの活躍ぶりを紹介。試合時間の大部分を左ウイングとして過ごすというこのセネガル人を高く評価した上で、今後の去就にも言及。ここで、『Sunday Mail』のチーフ・フットボール・ライターであるスコット・マクダーモット氏の「彼はブライトンに戻り、三笘らと先発枠を争うほどの選手なのか? 私はノーだと思う」との見解を紹介した。

 こうした、比較や引き合いとして名前を用いられることからも、すでに三笘は英国においては、左ウイングの代名詞的な存在となっているのがわかる。デ・ゼルビ監督は先日、三笘について「過小評価されている」と語ったとして話題となったが、日本人選手としてこのような存在となったのは偉業と言えよう。

 フルアム戦では、クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』から「ウイングバックとしてプレーすることで、通常の攻撃プレーの効果が鈍くなったようだ。内側に切り込んで問題を引き起こすか、ゴールライン付近に到達するという、いつも披露する得意のプレーができない珍しい日となった」とネガティブに評された三笘だが、1週間ぶりの試合で再び切れ味鋭い決定的なプレーを見せ、重要な戦いでの勝利に貢献できるか。

構成●THE DIGEST編集部

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