開幕9戦を終え、ゴールデンステイト・ウォリアーズはウエスタン・カンファレンス4位の6勝3敗(勝率66.7%)。ただし、現地時間11月8日(日本時間9日)のデンバー・ナゲッツ戦を105−108で落として、ここ3戦を1勝2敗と負け越すこととなった。

 チームはここまで、ステフィン・カリーが平均30.0点に4.8リバウンド、4.2アシストと絶好調。クレイ・トンプソンは平均16.4点、3.6リバウンド、2.0アシストと、“スプラッシュ・ブラザーズ”がチームトップ2のスコアラーを務めている。

 もっとも、今季のウォリアーズで特筆すべきは控え陣の活躍だ。開幕3戦目からベンチスタートとなった司令塔のクリス・ポール、ベテランビッグマンのダリオ・シャリッチ、若手のジョナサン・クミンガ、ゲイリー・ペイトン二世らで形成するセカンドユニットが安定したプレーを見せており、先発陣がベンチに下がった時間帯でもうまくゲームを作っている。

 その一方、得点源の一角アンドリュー・ウィギンズがここまで平均10.8点にとどまっているのは誤算だろう。平均得点に加え、0.7アシスト、0.1スティール、フィールドゴール成功率40.0%、3ポイント成功率15.0%、フリースロー成功率56.3%はいずれもキャリアワーストと精彩を欠いている。
  ポール、シャリッチら新加入選手たちがいるとはいえ、カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニーといった従来のメンバーは不動。しかしながら、一昨季にオールスター入りし、優勝に大きく貢献したウイングプレーヤーはシュートタッチを掴めずにいる。

 ここまでチームは勝ち越しているとはいえ、長丁場のレギュラーシーズン、そして2シーズンぶりの王座奪回を果たすためには、やはりウィギンズの活躍が不可欠だろう。

 もっとも、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は28歳のウイングについて、神経質にはなっておらず、むしろ楽観的に捉えていた。

「ここ数試合、アンドリューはフィジカル面でだいぶ良くなっている。彼のオンボールディフェンスはここまで素晴らしい。(本調子まで)近づいているよ。彼については心配していないんだ。我々はウィグズ(ウィギンズの愛称)に何ができるかわかっているし、オンボールディフェンスでは本当に良くやってくれている。そこに彼のコンディショニングが見て取れるんだ。彼ならそのうちリズムを取り戻してくれるさ」

 ウィギンズは今季でウォリアーズ在籍5年目、NBAキャリア10年目を迎えたベテランだけに、指揮官はこのままシューティングスランプが続くとは見ていないようだ。

 現状ではカリーの得点力が突出しているだけに、ウィギンズがペイントアタックやジャンパーから点を取り始めることで、ウォリアーズはさらに厄介なチームとなるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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