男子テニスツアー「ソフィア・オープン」(11月6日〜11日/ブルガリア・ソフィア/インドアハードコート/ATP250)は現地11日にシングルス決勝を実施。第2シードで世界ランク25位のアドリアン・マナリノ(フランス)が同82位のジャック・ドレイパー(イギリス)を7-6(6)、2-6、6-3のフルセットで下し、今季3勝目を飾った。

 今シーズンは7月の「ホール・オブ・フェイム・オープン」(アメリカ・ニューポート/芝/ATP250)と先月の「アスタナ・オープン」(カザフスタン・アスタナ/インドアハード/ATP250)の2大会で優勝している35歳のマナリノ。今週のソフィアでも好調を維持して勝ち進み、準決勝では世界80位のパベル・コトフ(ロシア)を6-2、7-6(2)で撃破して優勝に王手を掛けていた。

 決勝では先週の「ペレル・フェイプ・トロフィー」(イタリア・ベルガモ/インドアハード)でチャレンジャー(下部大会)5度目の優勝を飾った21歳のドレイパーと対戦。立ち上がりの第1、2ゲームで互いにブレークし合う激しい展開となる中、タイブレークで勝負強さを見せたマナリノが接戦の末に第1セットを先取する。

 第2セットは2度のブレークを喫してセットオールに持ち込まれたマナリノだったが、ファイナルセットでは中盤の第6ゲームで値千金のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでは15-40とされたところから何とかキープし、2時間17分で価値ある勝利を手にした。
  ATPツアーがスタートした1990年以降で、35歳以上の選手が同一シーズンでツアー3勝を挙げるのはロジャー・フェデラー(スイス/元1位/昨年引退)、ラファエル・ナダル(スペイン/元1位/現244位)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)に次いで史上4人目の快挙だ。

 また今回の優勝によりマナリノはジョー‐ウィルフリード・ツォンガ(元5位/昨年引退)、ルーカス・プイユ(元10位/現332位)に続いてシーズン3タイトルを獲得した3人目のフランス人男子選手となった。

 ATP(男子プロテニス協会)の公式サイトで、マナリノは決勝を振り返りながら以下のように喜びを語っている。

「本当に接戦だった。最後は少し幸運だった。流れがどちらに転んでもおかしくはなかった。(正直なところ)今日の決勝は何が結果の違いを生んだのかはわからないが、最後はこういう形になった。勝つこともあれば負けることもある。今日は僕がほんの少しだけ幸運だった」

「これが今年を締めくくる最高の形であることは間違いない。素晴らしい1年だった。少し疲れているけど、調子が良いと本当にモチベーションが上がる。コートでは素晴らしいプレーができたし、結果には満足している」

 キャリア通算では5度目のツアータイトルを獲得したマナリノ。この先も若手に負けじと活躍を続けていってほしい。

文●中村光佑

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