F1第21戦のラスベガス・グランプリは、11月18日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は20番手に終わった。
 
 初日は満足のいくパフォーマンスを発揮できず、予選Q1突破も困難を伴うと厳しい展望を示していた角田。2日目、フリー走行3回目(FP3)では15周回でベストタイムは全体18番手となる1分36秒087に止まった彼は、予選でも苦しみ、最終アタックではターン5でコースオフしたことでタイムが出せず、2戦連続でQ2進出を逃して、決勝は最後尾からのスタートを余儀なくされた。

 ガレージに戻り、ヘッドレストを投げ捨てて怒りを露にした彼は、チームのプレスリリース等を通して、「今日は、あまり言うことはありません。自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮できなかったし、もっと良くできたはずだと思うので、とても残念です。最善を尽くしましたが、上手くいきませんでした」と語り、以下のように続けている。

「我々がストレートのスピード不足に苦労していることは承知しており、今週末は厳しいものになるだろうと予想していました。セットアップを少し変更しましたが、最終セクターでトラフィックがあったため、最後のプッシュラップの前にタイヤの温度が十分に上がらず、グリップを失ってロックしてしまいました」

 それでも、決勝に向けては「車のペースは悪くないですし、このコースはグリップが低いので、レースでは何が起こるか分かりません。クリーンな状態を保って、できるだけ多く順位を上げられるようにベストを尽くします」と、意気込みを示してみせた。

 アルファタウリは、リカルド・ダニエルがQ2には進出したものの、15番手止まり(決勝は繰り上げで14番グリッドからスタート)でやはり苦しんだこともあり、「タフな予選」「思い描いていた予選とはならなかった」とSNSで投稿。角田については、「残念ながらユウキの予選が(Q1で)終わってしまったが、明日は全力を尽くしてくれるだろう」と期待を寄せている。
  なお、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは、「車から力を引き出すため、FP3と予選の間には、さらなるセットアップ変更が必要だった。ユウキは予選で苦労しており、その理由を調査する必要がある」「セクター1では今週末、2台にとって最も難しいものとなっている」「予想よりも低いグリッドとなり、レースは厳しいものとなるが、FP2ではロングランのペースが強力に感じたので、できるだけレースで順位を上げられるように集中しなければならない」とのコメントを残した。
  各国の専門メディアの報道では、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』が「リカルドはQ2で最後尾の15番手に終わったが、Q1を突破できたことで不満を感じていない。チームはQ1で2台とも敗退すると思われていただけに、厳しい状況からの進歩が見られた。しかし、角田には奇跡は起こらなかった」と綴っている。

 一方、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「ダニエルとユウキは、ラスベガスで“降参”を余儀なくされた。ファエンツァのチームの両雄は、目立ったポジションを獲得できず、角田は最下位フィニッシュ。オーストラリア人ドライバーはQ2に進出するも、16番手に沈んだ元同僚ランド・ノリス(マクラーレン)との差はわずか0.02秒だった。彼らはAT04のグリップ不足に悩まされた」と、アルファタウリの苦戦ぶりを強調した。

構成●THE DIGEST編集部

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