ロサンゼルス・クリッパーズは今季序盤戦で最も注目を集めたチームのひとつであり、期待外れでもあるチームだ。すったもんだの末にベテランガードのジェームズ・ハーデンを獲得したが、加入後は1勝5敗と機能しているとは言い難い。

 殿堂入り選手で、現在は『TNT』でアナリストを務めるチャールズ・バークレーは、クリッパーズが抱える問題を鋭く指摘している。

 クリッパーズは現地時間11月1日(日本時間2日、以下日付は同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、オクラホマシティ・サンダーとの3チーム間トレードでオールスター選手のハーデンを獲得。カワイ・レナード、ポール・ジョージ、ラッセル・ウェストブルックを含めた豪華カルテットを完成させた。

 しかし、ハーデンが移籍後初出場した6日のニューヨーク・ニックス戦からチームは5連敗。11月14日のデンバー・ナゲッツ戦ではジョージが35得点、ハーデンが21得点をあげて最終クォーター残り6分で7点差をつけたが、リードを守り切れずに逆転負けを喫した。

 17日にホームでヒューストン・ロケッツを106−100で下し、ハーデン加入後にようやく勝利を手にしたが、チームは4勝7敗(勝率36.4%)でウエスタン・カンファレンス12位。平均得点はリーグ17位(112.5点)、ファーストブレイク得点(12.1点)は24位とチームスタッツもパッとしない。
  NBAのご意見番バークレーは、クリッパーズが低迷する要因をズバリ指摘している。

「ナゲッツ戦を見たら、問題点は一目瞭然だ。ジェームズ(ハーデン)をベンチに下げるまで、クリッパーズは波に乗れなかった。最大13点差をつけられたなか、ジェームズをメンバーから外して、勢いに乗った時間帯があった。その時にはラッセル(ウエストブルック)がメインのポイントガードとしてプレーしていた。最初の問題はジェームズとラスが一緒にプレーできないこと。

 ふたつ目の問題はサイズ不足だ。(先発センターのイビツァ)ズバッツはほかの4人とフィットしない。コート上に動きがないから、ジェームズとラスを一緒にプレーさせることができない。しかし、クリッパーズはサイズのある選手をすべてフィラデルフィアへトレードしてしまった」

 このバークレーの主張に、同じく殿堂入り選手のシャキール・オニールは「ポジティブな要素があまり見当たらない。クリッパーズで好かない点は、巻き返すのが遅すぎるし、1人の選手がチームプレーを無視して自分ばかりシュートを打って目立とうとするからだ。優勝できる方法ではないし、チームも良くならない。チャック(バークレー)はなぜ彼らがコンビネーションの中でプレーできないのか素晴らしい指摘をした」と、チームとして機能していないと同調している。
  ハーデンは今季6試合で平均16.5点、5.2リバウンド、4.7アシストとキャリア平均と比べて大きく数字を落としているが、バークレーはハーデンら各スターがチームのために変わるべきだと持論を述べる。

「ジェームズだけが新しいピースだ。アジャストに30試合もかかるべきではない。ジェームズとラスは変わろうとしないが、2人ともボールを効果的に使う必要がある。PG(ジョージ)やカワイ(レナード)にも同じことが言える。いずれも素晴らしい選手たちだが、バスケットボールにおいて大事なのは、チームを助ける方法を見つけないといけない」
  なお、連敗を止めたロケッツ戦ではウエストブルックがベンチスタートとなり、テレンス・マンが先発に抜擢。同試合でレナードは26得点、ジョージは23得点、ハーデンは決勝シュートを含む、移籍後最多の24得点をあげた。優勝のために結成されたクリッパーズの黄金カルテットは、この勝利を機に波に乗ることができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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