11月17日(日本時間18日、日付は以下同)。インシーズン・トーナメントのグループステージ第3戦を迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、ホームのクリプトドットコム・アリーナでヒューストン・ロケッツと対戦した。

 ここまで6連勝と波に乗るロケッツは、アルペレン・シェングンが23得点、8リバウンド、4アシスト、ジェイレン・グリーンが20得点、4リバウンド、5アシスト、フレッド・ヴァンブリートが19得点、8リバウンド、10アシスト、タリ・イーソンが12得点、6リバウンド、2ブロックを残し、試合時間残り2分16秒で5点をリードしていた。

 しかしクリッパーズはジェームズ・ハーデンのアシストからイビツァ・ズバッツがアリウープを決めると、さらにジョージのショット、ズバッツのダンクで試合をひっくり返す。逆転を許したロケッツも、残り29秒にシェングンがフリースローを沈め、100−100の同点となった。

 クリッパーズはその後のポゼッションでカワイ・レナードがボールを持つが、ジャバリ・スミスJr.の好守によりショットまで持ち込めず、ジェームズ・ハーデンへパス。

 11月1日に加入した元MVPは土壇場でシグネチャームーブの“ステップバックスリー”をお見舞い。相手のファウルも誘って4ポイントプレーを完成させ、クリッパーズが106−100で勝利を手にした。

 クリッパーズにとって、インシーズン・トーナメントのグループステージ初勝利(1勝2敗)となっただけでなく、1日のロサンゼルス・レイカーズ戦から続いていた連敗を6でストップした。
  クリッパーズは、レナードが26得点、8リバウンド、5スティール、ジョージが23得点、8リバウンド、2スティール、ハーデンが24得点、9リバウンド、7アシスト、ノーマン・パウエルが10得点、3アシストと続いた。

 チーム状況を好転させるべく、この試合からシックスマンに回ったラッセル・ウエストブルックは17分23秒のプレータイムで8得点、3リバウンド、2アシスト。昨季のチーム加入後以降では、最も短い出場時間となったが、35歳のベテランガードが示した献身性は素晴らしいものだった。

「毎試合プレーしていて向上している。本来の自分自身に近づいているんだと感じている」と語ったハーデンは、主要3部門でシーズンハイを記録しただけでなく、フィールドゴール成功率72.7%(8/11)と高精度なショットも光った。

 なかでも決勝弾となったステップバックスリーは、過去に何度も決めてきたプレーだっただけに、ハーデンも「俺が毎日取り組んでいること。練習して、自信を持っているものだ。あとはコートへ出てシュートするだけ」と自信を覗かせていた。
  とはいえ、現状のクリッパーズはウエスタン・カンファレンス11位の4勝7敗(勝率36.4%)と低迷。インシーズン・トーナメントでも、ウエストのグループBで最下位(得失点差で−15)に沈んでおり、ワイルドカード争いでもウエスト12位にいるため、準々決勝へ進出する可能性は低い。

 連敗から抜け出したことで、ハーデンはこう話していた。

「俺たちにはまだまだ長い道のりが待ち受けているけど、勝利を掴んだことは間違いなくいい気分だ。(ただ)それを当たり前だなんて思わないことだ。けど俺は引き続き言っておく。プロセスを構築していくことで、俺たちはコートの両エンドで改善した部分が多く見られている」
  ウエストは今季も混戦模様で、18日を終えた時点で首位タイに立つミネソタ・ティンバーウルブズ、デンバー・ナゲッツは9勝3敗(勝率75.0%)で、クリッパーズは11位ながらゲーム差は4.5と、十分に上位進出のチャンスはある。

 待望の白星を手にしたクリッパーズは、ここからどこまで順位を上げることができるのか。将来の殿堂入り選手を4人揃えたスター軍団の動向から目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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