F1第22戦のラスベガス・グランプリは11月19日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅はレースの大部分を後方で過ごし、46周目にマシントラブルでリタイア、18位完走扱いとなった。

【動画】F1公式も角田裕毅のベルギーGP決勝のパフォーマンスを絶賛! 今週末は初日から苦しみ、レースも最後尾グリッドとなった角田は、大半がミディアムタイヤを選択する中でソフトを履いてスタート。今回も前方の混乱を上手くかわして12番手まで浮上し、セーフティーカー出動後はさらに10番手となったことで、戦略は奏功したかと思われたが、レース再開後は次々にライバルたちのオーバーテイクを許して、早々にタイヤ交換を強いられ、以降は浮上することなく、コース脇に車を停めることとなった。

 彼はチームのプレスリリース等を通して、「2台の車でセットアップを変え、私の方は少しギャンブルに打って出ましたが、最終的には上手くいきませんでした。今日はクリーンなスタートを切れて、トラブルを避けられたことには満足しています。そのおかげでかなりポジションを上げられましたが、残念ながらトップ10には追いつけませんでした」とレースを振り返り、以下のように続けた。

「苦戦することは分かっていたので、挑戦したことには満足しています。何かを試さなければならなかったし、実際にそうしたことは良かったと思います。今日は報われませんでしたが、最終的にはリタイアせざるを得ませんでした。(次戦の)アブダビに向けて、引き続きポイントを獲得することを目指します。何が起こるか分からないので、最善を尽くします」

 また、彼はF1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「この週末はペース不足なのが分かっていました。結果的に上手くいかなかったとしても、何かを試したことには満足しています」と語り、リタイアについても「原因がエンジン(パワーユニット)かトランスミッションの問題かは分かりませんが、エンジンではないことを願っています。今季はシーズン全体でこのようなことが起きており、その点は不運です」と言及している。
  アルファタウリは、角田だけでなく、ダニエル・リカルドもAT04に苦しんで14番手に終わったこともあり、SNSで「今日は我々の日ではなかった」と綴りながらも、来週の最終戦での逆襲を誓った。そして、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは、角田のレースを以下のように総括した。
                                                                                                                                 「最後尾スタートのため、ソフトタイヤでギャンブルを打った。最初はかなり上手くいき、12番手まで浮上したが、セーフティーカーの後、フロントタイヤのデグラデーションが急激に悪化し、理想より早いピットインを余儀なくされた。その後も同様の問題に苦しみ、かなりのマネジメントが必要となった。さらに、パワーユニットの問題が疑われたため、レース終盤にリタイアすることとなった」

 失意の結果に終わったものの、最終戦に向けてエッギントンTDは「ウィリアムズもノーポイントに終わったことで、コンストラクターズ・チャンピオンシップの7位争いは、最終戦に決着が持ち越された。理論的には、アブダビのサーキットはこのラスベガスよりも、我々のパッケージに適しているはずだ」と、ポジティブな展望を示している。

 各国メディアの報道では、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』が、「週末を通してそうであったように、アルファタウリは特にラスベガスでのレースで苦しみ、1ポイントも獲得することなくグランプリを去った。AT04はおそらく、全てのF1カーの中で、タイヤの温度を上げるのが最も困難だった」と、イタリアチームの週末を評した。

 そして、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「リカルドと角田の忘れたいレース」と題した記事で、「ラスベガスでの結末は、アルファタウリにとって事前に予想されたものに見えた。それでもチームは諦めず、全力を尽くしたが……」「ユウキは攻撃的な戦略を選択。最後尾からのスタートで、ソフトタイヤ装着という大胆なチョイスでリスクが報われるように思われたが、間もなくしてタイヤの劣化により、チームは対処を迫られた」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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