フェニックス・サンズのケビン・デュラントは、現地時間11月21日(日本時間22日)に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ戦でエルビン・ヘイズ(元ヒューストン・ロケッツほか/2万7313点)を抜き、通算得点で歴代11位へ浮上した。

 言わずと知れた現在のNBAを代表するスーパースターで、これまでの実績を考えれば将来の殿堂入りは確実だが、史上最高の選手の1人と言われるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)らに比べると評価が低い理由を元NBA選手のギルバート・アリナスが指摘している。

 2007年のドラフト全体2位指名でNBA入りしたデュラントは、これまで16年間のキャリアでシアトル・スーパーソニックス/オクラホマシティ・サンダー(2007〜16年)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(16〜19年)、ブルックリン・ネッツ(19〜23年)、サンズ(23年〜)の4チームに所属。新人王に始まり、リーグ優勝2回、ファイナルMVP2回、シーズンMVP1回、得点王4回、オールNBA1stチーム選出6回、オールスター出場13回、NBA75周年記念チーム選出など、輝かしい実績を誇る。

 35歳となった今季もここまで全15試合に出場してリーグ2位の平均31.4点、7.1リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率53.3%、リーグトップの3ポイント成功率52.2%と好調をキープしている。
  身長211㎝から繰り出されるジャンパーを止めるのは難しく、デュラントは“史上最高のスコアラー”との呼び声も高い一方で、オフェンス特化の印象が強い影響か、レブロンのように、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やコビー・ブライアント(元レイカーズ)らとの“GOAT(史上最高の選手)”比較論に名前が挙がることは少ない。

 ミネソタ・ティンバーウルブズやDリーグ(現Gリーグ)、中国、レバノンなどでプレーした元NBA選手のラシャード・マキャンツはアリナスがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』に出演した際、「本物のバスケットボーラーは、KD(デュラント)が最終的にレブロンよりも上のレベルの選手になると知っていると思う。現時点ではないよ。レブロン、ステフ(カリー)、KDを見ると、ステフとレブロンのプロモーションは広いけど、KDは狭い。KDに見栄えの良さや市場価値があるかどうか分からないが、彼らは多くのCMをもらっている」と、“影響力”の差を劣勢の要因のひとつに挙げている。

「KDはナイキの契約選手で、チャンピオン経験者。(故郷の)ワシントン州にいた頃やテキサス大時代からレブロンのように騒がれた。なぜKDが歴代トップ3と見られないか。彼はレブロンの影に隠れているからだ」
  アリナスも、「なぜ歴代トップ3と見られないか」に関してメディアが理由だと指摘した。

「デュラントがオクラホマシティ(サンダー)を去った時、メディアは功績を消し去った。まるで、レブロンが(2010年夏にクリーブランド・キャバリアーズから)マイアミに行った時のようにね。メディアはトップ3をスタンダートにしがちだけど、それはフェアじゃない。
  NBAは勢力を拡大し、多くのお金を生み出している。3つのメイン都市がパワーハウスと見られる。ボストン、シカゴ、ロサンゼルスだ。この3都市はいいチームを持ち、お金を稼ぎ出すドル箱だ。コビー(ブライアント)も、マジック(ジョンソン)も、ラリー・バードも、マイケル・ジョーダンも、ほかのチームに行く必要はなかった。周囲が必然的に(チームに)加入したがった」

 右足のアキレス腱断裂を乗り越え、2021年には東京五輪で大会MVPとベスト5に選出されてアメリカ代表の金メダル獲得に貢献したデュラントも35歳。大ベテランの域に入っているなか、引退までにどこまで評価を高められるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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