男子テニスツアーの下部大会「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2023 supported by 三田興産」(11月20日〜26日/神奈川・横浜/ハードコート/チャレンジャー75)は26日、男子シングルス決勝を実施。第1シードの綿貫陽介(世界ランキング98位)が7-5(5)、6-4の接戦の末に清水悠太(同246位)を破り初優勝した。

「相手(清水)はサービスの打ち分けがうまい選手なので、リターンゲームではプレッシャーをかけていこうと思った」という綿貫は、第1セットの第2ゲームで早くもブレークに成功する。ただ一時は5-2までスコアを引き離したものの、そこから清水の反撃をくらい3ゲームを失う。さらに大事な場面でダブルフォールトを犯すなど得意のサービスがやや乱調気味。「結構しんどかった」第1セットは結局タイブレークへともつれ込み、これを綿貫が7−5で競り勝つ。

 一進一退の展開は第2セットに入っても変わらず。ただ時間の経過とともに相手の動きがややスローダウン。すると「寒くて身体が固まって足もおかしくなった」という清水を攻略すべく、綿貫はここが潮目とばかりにギアを上げる。

「身体的には自分もいっぱいだったけど、とにかく気持ちで自分を鼓舞していくしかなかった」と語る綿貫は、第5ゲーム終了後に右肩痛によるメディカルタイムアウトを挟みながらも、プレースピードを落とさず。第8ゲームから3ゲームを連取するラストスパートをかけ6-4と押し切った。
  大会初戦から「今回は試合内容云々より結果にこだわりたい」と口にしていた綿貫。「プレッシャーは本当に大きかった。(年間ランキングを)100位以内で終えるか終えないか。それによりグランドスラム(四大大会)の予選に出るのか本戦に出るのかが、この大会によって変わってくるのですごく大きい」と綿貫。

 昨年は本大会で成し遂げた準優勝を皮切りに他のチャレンジャー大会でも結果を出し、飛躍のシーズンにつなげた。「2024年も立ち止まらず、進化し続けないといけない」と考える25歳は、今年の慶應チャレンジャーで最高の結果を残した。

 綿貫の次なる戦いは、国内で開催されるチャレンジャー大会の最終戦「四日市チャレンジャー」(11月27日〜12月3日/三重県四日市市/ハードコート/チャレンジャー100)である。第1シードでの参戦が決まっている綿貫は、初戦で清水と再び対戦することが決まっている。

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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