先月の男子テニスシーズン最終戦「Nitto ATP ファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)で優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界1位)について、名コーチのパトリック・ムラトグル氏(フランス)が「今季の彼は(全盛期といわれる)2015年の時より優れている」と語った。

 四大大会23勝を誇る元世界女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を指導した経験を持つムラトグル氏。昨年10月から今年9月までは、ホルガー・ルネ(デンマーク/8位)のコーチを務めていた。ムラトグル氏は、米テニス専門メディア『Tennis Majors』のインタビューで、「36歳でこのような成績は前代未聞だ」と世界王者を称賛している。

 今季、3つのグランドスラムタイトル(全豪、全仏、全米)を獲得し、通算24勝目を飾ったジョコビッチ。また、グランドスラムに次ぐグレードのマスターズ大会でも、11月のパリ大会で40勝目を挙げ、未だ無類の強さを誇り男子テニス界のトップに君臨している。

 ムラトグル氏はインタビューのなかで、驚異的な強さを発揮した2015年のジョコビッチと比較。この年は3つのグランドスラム(全豪、ウインブルドン、全米)を獲得し、マスターズ大会も6勝するなどの活躍を見せた。「今季のノバクは2015年の時より良いと思う。今季は彼のキャリアの中でもベストだろう」とコメント。また、36歳という年齢を感じさせないプレーぶりについて次のように語った。
 「プレーと自信は年々進化しているし、体力は落ちていない。フィットネスレベルも変わらないと思う。スピード、柔軟性、ショットを決めた時のバランス、タフさも健在だ。だから今の彼の方が良い選手だよ」

 さらにムラトグル氏は、ジョコビッチのライバルであるロジャー・フェデラー(スイス)とも比較。同じ年齢だったフェデラーよりもはるかに優れているとして、「36歳の時のロジャーは、全ての選手から一歩抜きん出た存在になることはできなかった。一方のノバクは1年を通して安定したプレーができ、良い選手をコンスタントに倒すことができる」と改めてジョコビッチの安定性を評価した。

 キャリアのほとんどをトップで過ごし、歳を重ねるごとに進化を遂げるジョコビッチ。来季はついにグランドスラム優勝回数で男女通じての歴代単独トップ立つのか。今後も彼の活躍から目が離せない。

構成●スマッシュ編集部

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