現地時間2月3日(日本時間4日)、今季からミルウォーキー・バックスでプレーするデイミアン・リラードのインタビューが、米メディア『Yahoo! Sports』に公開された。

 NBA入りから昨季までの11シーズン、ポートランド・トレイルブレイザーズで過ごした33歳のベテランガードは「ポートランドでプレーすることも、あそこで暮らすことも大好きだったし、あの組織のことも大好きだった。素晴らしい実績を残せたからね。俺はなんとしてでもチャンピオンシップを勝ち獲りたかった。だから(思い出を)忘れ去るなんて難しいよ」と1月中旬に同メディアへ話していた。

 キャリア12年目で新天地バックスへ入団したリラードは、ヤニス・アデトクンボというリーグ最高級のビッグマンに加え、クリス・ミドルトンやブルック・ロペス、マリーク・ビーズリーといった新たな仲間たちと共闘。自身初のオールスターゲーム先発入りも飾っている。
  とはいえ、バックスはリーグ上位の戦績を残しながら、先月23日に就任1年目のエイドリアン・グリフィンHC(ヘッドコーチ)を解任。ジョー・プランティAC(アシスタントコーチ)がHC代行を務めたのち、先日ベテランHCのドック・リバースを招聘して仕切り直しを図るなど、大揺れのシーズンとなっている。

 リラードはここまで45試合の出場で平均25.1点、4.3リバウンド、6.8アシストをマークするも、フィールドゴール成功率42.2%、3ポイント成功率34.3%(平均3.0本成功)と、ショットは決して本調子ではない。とりわけ1月はフィールドゴール成功率38.9%、3ポイント成功率27.8%と精彩を欠いていた。

「たぶん、俺の人生のなかで最もハードな変化になっている」というリラードの言葉が、ここまで苦しんでいることを如実に表現していると言えるだろう。そして「前へと進み続けなきゃいけない。それがベストなことだと思う」と、ポジティブな一面も見せていた。

 リラードはブレイザーズ時代にプレーオフへ8度進出し、数々のクラッチショットを沈めて勝利を重ね、2019年にはカンファレンス・ファイナルまで駒を進めた。だがファイナルに進むことはできず、昨夏に優勝を求めてバックスへ移籍した。「25(得点)と7(アシスト)を残すと、まるで俺が落ちこぼれたと振る舞う人たちがいる。ポートランド時代とは違うから当然さ。俺は自分が望むほどショットを打っていない。だが今の俺は生産性が高い選手でありたい。たくさんの試合に勝ち、その一部としてプレーしていたい」

 リラードは現状についてそう語り、自身のキャリアをこう振り返っていた。
 「俺のキャリアは(否定的な)人々が『彼は30得点以上、あるいは50、60、70得点しているが、ヤツのチームは勝てちゃいない』と言ってくる位置にいた。でもプレーオフには出場してきたんだ。ただチャンピオンシップを勝ち獲っていなかっただけ。それが俺の問題だった」

 2021年の王者バックスが、今季もプレーオフを勝ち抜いてファイナルへ辿り着き、頂上決戦を制するにはリラードの活躍が不可欠。王座獲得を心底望む男がその期待に応えることができるか、今後のパフォーマンスは必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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