アメリカテニス界のレジェンドで、元世界ランク1位のアンディ・ロディック氏(41歳)が、自身が運営するポッドキャスト『Served with Andy Roddick』に出演。そのなかで次代を牽引している世界2位のカルロス・アルカラス(スペイン)に言及し、「彼のサービスはここ2年間で改善されていない」と厳しい言葉を寄せた。

 見る者を魅了する力強いフォアハンドや粘りのディフェンスを武器に持ち、弱冠20歳にしてすでに四大大会2勝を誇るアルカラス。そんな輝かしい功績を持つ彼にも苦手としているショットがある。他でもないサービスだ。

 身長183センチとそこまで大柄ではないアルカラスは、ストローク戦を非常に得意としており、サービスでアドバンテージを取りにいくタイプではない。だがロディック氏はその点を踏まえても、「カルロスのサービスはまだまだ改善の余地がある」と主張する。

「それ(サービス)が過去2年間で彼のゲームにおいて改善されていない唯一の側面だと思う。私は彼が今よりも若くて、サービスもそれほど強力ではなかった時に彼のプレーを見たのを覚えている。2022年のマイアミ・オープン(ATP1000)で優勝した時、彼は時速210キロ以上のサービスを記録し始めていたが、今では時速200キロを超えることはほとんどない。だからもっと滑らかな動きを身に着ける必要がある」
  その上でロディック氏はアルカラスのサービスにおける明確な弱点について、次のように私見を述べた。

「彼は威力のあるサーバーでもなければ、ボールの跳ね方や球速、効果的な球種の変化で相手を圧倒することができる選手でもない。彼はアドバンテージサイドからであれば(比較的)効果的なサービスを打っていて、それによって相手を動かすことができているとは思う。だがそれ以外の点では、彼はリターナーに対してプレッシャーをかけることができていないから、相手はカルロスに脅威を感じていないだろう」

「今のところ、彼はスライスサービスもうまく打てていない。十分なスピンがかからずにほぼフラットになっていて、ボールがバウンドしてからも相手を遠ざけることができていない。もし相手がサービスをうまく読むことができれば、カルロスは大きなダメージを被ることになる。だから彼がより良い選手になるためには、サービスの改善に最も重点的に取り組むべきなのは明らかだ」

 昨年7月のウインブルドンで四大大会2勝目を飾って以降はツアー優勝が1度もないアルカラス。“弾丸サービス”で名を馳せたロディック氏ならではの貴重なアドバイスを支えに、若きニューヒーローのさらなる進化を期待したい。

文●中村光佑
    
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