現地時間2月4日に行なわれたセリエA第23節でラツィオはアタランタに1-3の敗北を喫し、公式戦での連続未勝利が3試合に伸びたが、鎌田大地は5試合連続での出番なしに終わった。

 鎌田は19節のウディネーゼ戦で先発出場したのを最後に、ベンチ入りはするもののピッチに立つことなく試合終了を迎える試合が続いている。ここまで公式戦22試合でプレーしている日本人は、先日幕を閉じた冬の移籍市場でも退団の噂が流れ、現地メディアの報道ではトルコのガラタサライなどが新天地候補として挙がっていた。

 しかし、クラウディオ・ロティート会長らクラブ首脳陣は、今季いっぱいは残留させることを決定。ニュース専門サイト『Notizie.com』のインタビューに答えた会長は、「今、我々の選手たちは再生しようとしている。その中には、鎌田も含まれている。選手を再生させたあとで、ラツィオがどのようにセリエAを戦うかを見守るつもりだ。我々には他にも、チャンピオンズリーグとコッパ・イタリアもある」と、背番号6の復活に期待を寄せている。

 ラツィオのクラブ専門サイト『Laziochannel.it』は、「クラブの関係者は、今季の終了とともに鎌田とラツィオの“離婚”は避けられないことを示唆している」と報道。また、現状について「厳格な戦術的アプローチで知られるマウリツィオ・サッリ監督は、鎌田の資質をラツィオの中盤に組み込む理想的な方法をまだ見つけられていない」と紹介した。

「シーズン終了後の円満な別れに向かっている鎌田とラツィオ。彼は夏の移籍市場で新たなチャンスを模索することになり、自分のプレースタイルにより適したクラブを探すことになるだろう。一方のラツィオは残りのシーズンで、この日本人MFがチームの成功に貢献できることを願っている。鎌田の物語は行き詰まっており、その将来はラツィオのファンにとっては、依然として未知の魅力である」
  ラツィオとしては、鎌田がこの首都のクラブにフィットして本来の能力を発揮してくれることを臨んでいるが、現実は5試合で出番なしという状況であり、クラブ専門サイト『LA LAZIO SIAMO NOI.IT』は「鎌田はラツィオのレーダーから完全に消えた」と綴り、彼の今後について厳しい展望を示している。

「鎌田は、まだ20歳だったフランクフルト加入1年目の2017-18シーズン(出場わずか4試合)を除けば、これまでのキャリアの中で今回のような状況を経験したことはなかった。現在、彼の将来は首都ローマからますます遠ざかっている。サッリ監督はルイス・アルベルト、マッテオ・ゲンドゥジを重用し、さらに代役としてマティアス・ベシーノを好んで起用する。そんな状況で、鎌田が今からシーズン終了までに果たすべき役割は、完全に明らかである」

 もっとも、サッリ監督に対しては、アタランタ戦での完敗によってラツィアーレだけでなく、現地メディアからも厳しい視線が向けられており、日刊紙『Il Messaggero』は、この指揮官が重要視するL・アルベルトを評価する上で、「サッリはL・アルベルトのクオリティーにこだわっているが、再び裏切られ、解決策を見つけられていない。指揮官はこの先も鎌田をベンチに置いておけるのか?」と、選手起用に対しても疑問を呈し、このことを複数のクラブ専門サイトも紹介した。

 鎌田同様、いやそれ以上に立場が危うくなっているサッリ監督だが、彼の去就、もしくは彼の方針の転換によって、フランクフルトで放ち続けてきた輝きを失っている鎌田に光明が差すことがあり得るのだろうか。重要な戦いが待ち構えている残りシーズンでの復活劇に期待を寄せながら、その動向に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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