F1は各チームによる新型マシンのお披露目も進んでおり、いよいよ2024年シーズンの幕開けが近づいていることを改めて実感することができる。

 7度の世界王者、ルイス・ハミルトンが、そのうちの6度のタイトル獲得を成し遂げてきたメルセデスを今季限りで離脱し、名門フェラーリに加入するというビッグニュースが舞い込み、例年以上に賑わいを感じさせるF1界。これで、新シーズンに対してはまた新たな注目点を生まれており、イギリスのF1専門メディア『PLANETF1.COM』は、間もなくスタートする今季について「非常に興奮する5つの理由」を選定した。

【画像】2023年シーズン、F1各チームのマシンをチェック まずひとつ目は、昨季、圧倒的な強さを見せつけてグランプリを席巻したマックス・フェルスタッペンとレッドブルが「さらなる歴史を刻む」かどうかという興味だ。22戦中19勝という、あらゆる勝利にまつわる記録を塗り替えた26歳の絶対王者は、「これを再現するのは難しいだろう」と語っている。

 しかし今季もレッドブルの優勢が予想されており、すっかり見慣れた連勝を再現する可能性は十分にある。同メディアは、昨季来の連勝(現在は7)を継続して彼自身が持つ10連勝の記録を更新できるか、そしてセバスティアン・ヴェッテルだけが達成している4年連続の世界王者となれるかに関心を寄せた。

 2つ目は冒頭でも触れた、フェラーリ入りを発表したハミルトンに関するもので、彼のラストシーズンで「メルセデスが再び競争力を得て戦えるか?」。同メディアは、このドイツ籍チームがレッドブルを上回る車を開幕戦の舞台であるバーレーンに持ち込むとは期待していないが、明確な開発の方向性を持って今季はレッドブルに追随し、2025年でのタイトル奪還が狙えるようになれば、ハミルトンもこのチームでのキャリアを上手く締めくくることができるとしている。

 そのハミルトンと来季よりコンビを組むことになるシャルル・ルクレールが「ベストの状態に戻れるか?」が3つ目のポイント。同メディアは、単独の周回であれば、このモナコ出身のドライバーが依然として最速であり、その才能は競争力のある車さえ与えられれば、フェラーリでも主導的な役割を担い、チームを成功に導けると絶賛しており、彼がどのような状態でかつての絶対王者を迎えられるかが興味深い。
  4つ目は昨季、ルーキーながらも2度表彰台(最高2位)に上がり、スプリント優勝、ポールポジションも記録して、97ポイントでチャンピオンシップ9位につけたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が「さらに強さを増すか?」で、「ほとんど全ての面でフェルスタッペンのクローン」(同メディア)である彼が、弱点として浮き彫りになったタイヤマネジメントを身につけ、昨季は108ポイント差をつけられた同僚ランド・ノリスに手を焼かせられるだろうか。
  そして、最後のひとつが「ダニエル・リカルドの真実の瞬間」。これは、アルファタウリから名称が変わった「ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)」での2年目を迎える34歳が、2018年以来のレッドブル復帰を果たすために、今なおその能力があることが証明できるかどうかを表わしている。

「メキシコGPで7位入賞を飾った印象的な走りがリカルドの昨季のハイライトであり、それ以外の場面では角田裕毅に遅れをとってしまった」と同メディアは指摘し、今季のRBが事実上の「中古のRB19」をドライブすることになるのであれば、メルセデス、フェラーリが新車を徐々に理解する間の開幕数戦で表彰台に上る可能性もあり、それが「(レッドブルの顧問)ヘルムート・マルコでさえも抗し難い勢いを生むかもしれない」と綴った。

 ここではリカルドのみ言及した同メディアだが、別の記事ではレッドブルが彼以外にもリアム・ローソン、そして角田もセルジオ・ペレスがシートを剥奪された際には後釜の候補の資格を得るとしており、いずれにせよ対外的にも、対内的にも争いは熾烈さを極めることは必至で、勝てばレッドブル昇格、負ければF1でのシート喪失という両極端な結果が2人には待っていると指摘している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ラストラップで白熱の攻防戦! 最終戦アブダビGP決勝ハイライト
【動画】角田が予選自己最高の6番手に! アブダビGP予選ハイライト
【動画】角田裕毅が今季最高位の6位入賞したサンパウロGPスプリントレース