現地時間2月18日に行なわれたラ・リーガ第25節で、レアル・ソシエダはマジョルカを2-1で下し、4試合ぶり(公式戦では6試合ぶり)の白星を飾った。

 今月6日のコパ・デル・レイ準々決勝ではチャンスを活かさずにスコアレスドローに終わっていた同カード、今回も同じく敵地での一戦となったソシエダは、開始4分で先制を許したが、38分に久保建英がドリブルからマーカーを抜き切らない状態でシュートを放ってゴールネットを揺らす。さらに前半終了間際には相手選手の退場で数的優位まで得たアウェーチームは、後半アディショナルタイムにミケル・メリノのヘッド弾が炸裂、劇的な形で久々の勝点3を手にした。

【画像】アジアカップに臨む日本代表26名を一挙紹介! 16節ビジャレアル戦以来となる今季7点目を記録した久保。古巣相手ということで喜びを表わさなかったこのゴールは、ソシエダにとって実に公式戦6試合、時間にして512分ぶりという待望の一撃となり、チームに自信を取り戻させ、勢いを与えるという点でも貴重なものとなった。殊勲者のひとりとなった彼は、この90分間で他にも惜しいシュートや幾つかのチャンスメイクにも絡んでみせている。

 クラブはこの背番号14の働きについて、公式サイトで「イゴール・スベルディアが上手くボールを奪ってから、久保が強烈なシュートで同点ゴールを決めた」とレポート。一方、現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「マルティン・スビメンディ、ブライス・メンデス、サディク・ウマルがシュートを放つも、ゴールを決められずにいたが、タケが初めの試みでそれを達成。合計511分間ゴールを決められずにいたソシエダは、ついに自分たちのゴールを祝うことができた」と伝えた。

 同メディアは一方で、マジョルカの視点から「(久保のゴールの直前で)スベルディアがマジョルカのFWヴェダト・ムリキにファウルを犯した可能性があった」と指摘し、久保のゴールについては「プレドラグ・ライコビッチが彼の前に立ちはだかった久保のシュートを止めようとしたが、対処を誤ったことで得点を許してしまった」と記述。ただ、これで久保の評価が下がることはなく、3点満点の採点では両チーム最高タイの「2」を与えている。
  一方、『AS』紙も同採点とし、「ブライスとともに久保が最も危険な存在だった」と綴った他、個別評価の記事では「ラ・レアルの主要な攻撃の武器であり、常に相手にとっては危険な存在だった。試合を振り出しに戻す良いゴールを決め、その後もチャンスを創出するなど、攻撃陣を牽引。彼を止めるためには、マジョルカは2人の選手が必要だった」と称賛した。
  続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、ライブ実況の記事で同点ゴールの場面を「久保の目まぐるしいカウンターパンチで同点」と報じ、久保について「イマノル・アルグアシル監督のチームで最も優れたエキスパートである」「なんという見事なプレー!」「大活躍を見せた」と賛辞。そして、前半、試合全体の両方で彼を「MVP」に選定している。

 久保の「このような難しい試合に勝つのは、常に最高なことです。後半、数的有利な状況でようやくゴールを決めましたが、もう少し良いプレーをしなければならないと感じています。チームには、シーズン初めにあった攻撃の最後のところでの爆発力が足りないと思います」とのコメントを紹介した同メディアは、個別評価では以下のようにこの日本人選手を評した。

「日本人選手の素晴らしいプレーが、512分間の無得点を打破。久保はいつものようにドリブルで突き進んでシュートを決めた。彼は最もアクティブであり、逆転するまで攻撃を仕掛けた。FKとクロスバーを叩く“ミサイル”で逆転に近づき、チームの攻撃を主導し、コントロール。自身がゴールを決めた後、彼は古巣のファンに対し、尊敬の意味で謝罪した」

 同じくバルセロナのスポーツ紙である『SPORT』も、「久保はそのスキル、テクニカルなドリブルとスピードで、ハビエル・アギーレ監督が形成した3人のCBを含む5人の守備陣にとって最大の脅威となった」と絶賛し、「日本人選手はGKライコビッチを打ち破ってゴールを決め、またサン・セバスティアンの選手にパスを出したが、チームメイトはそれを決め切れなかった」とも綴っている。
  バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、「久保が511分間の無得点に終止符」と伝えた他、10点満点の採点ではチーム最高タイの「7」を付与して彼を「ベストプレーヤー」に選定。寸評では、「悲劇的な得点不振を打破するのは、彼である必要があった。最も攻撃的な選手が復帰したにもかかわらず、チームが1点も挙げられずにいたからだ。彼はチャンスを創り、最初のプレーでスビメンディに決定機を提供した他、美しいプレーを見せ、素晴らしいゴールを決めただけでなく、2点目を挙げるところまで迫った」と総括した。
  最後に、サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「日本人選手は5試合連続無得点だったチームにゴールをもたらし、勝利への軌道に乗せた。彼は攻撃面で、ラ・レアルで最も危険な存在だった」と久保を高評価した上で、「試合に適応するのに時間がかかったが、攻撃に関与するようになると、『チュリウルディン』の攻撃は彼から生まれた。そして、同点ゴールも彼によるものだった。その速いシュートには驚かされた」として、こちらもチーム最高タイの「7」という高採点を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

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