現地時間2月18日に行なわれたブンデスリーガ第22節で、ボーフムはバイエルンを3-2で下すという番狂わせを演じ、今季5勝目を挙げて11位に浮上した。

 本拠地ヴォノビア・ルーアシュタディオンでの一戦、強敵相手に序盤の14分にジャマル・ムシアラに先制ゴールを奪われたボーフムだったが、38分に浅野拓磨が速攻から同点弾をゴール左隅に突き刺すと、6分後にはケベン・シュロッターベックのヘッド弾が炸裂、さらに終盤の78分にはケビン・シュテーガーがPKを決めてリードを広げ、バイエルンの反撃を87分のハリー・ケインによる1点に止めた。

 スタッツでは大きく差をつけられた相手に対する、痛快な勝利の足掛かりとなる同点弾を決めた浅野。前線右サイドでアントニー・ロジラのラストパスを受け、ドリブルからの鋭い右足シュートで名手マヌエル・ノイアーの牙城を崩した背番号11は試合後、自身のSNSで「大きな勝点3」とチームの勝利を喜んだ。
  現地メディアの彼に対する評価を見ると、スポーツ紙『kicker』は「ウイングスプリンターの浅野を通じて、ボーフムの攻撃は非常に多く展開された。この日本人選手は冷静に同点ゴールを決め、さらに逆転ゴールに繋がるCKを獲得した」と高く評価し、採点を「2」(5段階で低いほど高評価)として、「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」の他、今節の「ベストイレブン」にもMFのひとりとして選定している。

 また同メディアは、浅野のゴール場面を「ムシアラのボールロストの後、ボーフムは冷酷に反撃。浅野はやや不正確にロジラにパスを出したが、フランス人MFは上手くジョシュア・キミッヒを退けると、好ダッシュを切った日本人選手を見つけてパスし、これを受けた浅野はドリブルからゴール左下にシュートを突き刺した」と報じた。 総合メディア『Revier Sport』は、面白い見地からこの勝利を振り返り、「今季のボーフムは“試合中断”によって成功を収めている。全ては15節のウニオン・ベルリン戦(3-0)で試合中にコイン型のチョコレートが投げ入れられて中断を強いられた後、これを食べた浅野が力を得て先制ゴールを決めた」として、その後も18節シュツットガルト戦で中断の後ゴールを奪って1-0の勝利を飾り、今回が3度目だったと紹介している。

 このバイエルン戦では、前半にテニスボールが投げ入れられたことで12分ほどプレーが止まったが、同メディアは「その時点でボーフムは0-1で負けており、中断の間にトーマス・レッチュ監督はチームの修正を実施。MFエルハン・マソビッチのポジションを右に寄せることで、ムシアラのスペースを制限し、これが奏功してマソビッチによるムシアラからのボール奪取が、カウンターアタックでの浅野の同点ゴールに繋がった」と指摘した。
  スポーツ専門放送局『EUROSPORT』は、「ピッチにテニスボールが降り注いだことによる中断の後、ボーフムは浅野の見事なシュートとシュロッターベックの強烈なヘディングシュートで試合をひっくり返した」とゴール場面を報じ、10点満点の採点ではチーム3番目となる「7」を浅野に与えている。

 ドイツの通信社「dpa」も、「DFL(ドイツ・サッカーリーグ)への出資予定者に関する抗議活動で12分間中断した後、バイエルンは一転して劣勢に立たされ、完全に試合のコントロールを失って浅野とシュロッターベックにゴールを奪われ、逆転を許した」と伝えており、この中断がターニングポイントになったこと、また浅野のゴールが大きな役割を担ったことを強調した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】浅野拓磨がバイエルン戦で勝利につながる同点ゴールをゲット!
【動画】久保建英がパリSGを相手に大奮闘! 強豪相手に次々とチャンスメイク
【関連記事】パリSGを翻弄した久保建英に現地メディアからは高評価も… 一方で失点場面を「僕のミス」「罪悪感抱く」と猛省