現地時間2月18日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン後半9節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ラーナ・ヴェローナとホームで対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-23、25-16)の完勝で2連敗から脱出し、プレーオフ進出が確定した。

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 主将のミドルブロッカー(MB)マッテオ・ピアノ(イタリア)とアウトサイドヒッター(OH)マテイ・カジースキ(ブルガリア)が離脱中のミラノは、直近の2連敗で5位から7位へ後退。プレーオフへ向け、レギュラーシーズン残り2戦での順位浮上に望みをつないだ。

 相手は、5連勝で5位へジャンプアップしたヴェローナ。後半戦は首位トレティーノに敗れたのみで7勝1敗と好調を維持している。21歳の若き主将ロック・モジッチ(スロベニア)、ドノヴァン・ジャヴォロノク(チェコ共和国)のアウトサイドヒッター(OH)陣とOH登録でオポジット(OP)としても活躍中のノウモリー・ケイタ(マリ)らを中心とした威力十分の攻撃が、得点とアタック決定本数でリーグ2位へ押し上げている。

 石川が腰痛により不在だったシーズン前半の対戦は、フルセットの末に逆転で黒星を喫したミラノ。今季は2試合欠場(ほか2試合は守備のみで出場)がありながらも、チーム・トップスコアラーの石川に4試合連続でキャプテン代理を任せて先発起用し、司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)、OHオスニエル・メルガレホ(キューバ)、MBのアグスティン・ロセル(アルゼンチン)とマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、OPフェレ・レゲルス(ベルギー)とともにこの一戦へ送り出した。

 第1セット、最初のレフト攻撃をブロックに阻まれた石川だったが、イタリアリーグ通算200本目のエースですぐに借りを返す。すると中盤、2本目のエースを含むサーブで3連続ブレークの起点となり逆転。自らもバックアタックで追加点を挙げる。これで流れを引き寄せたミラノは、OHモジッチの3打をブロックで阻止するなど、徐々に点差を広げて試合を先行した。

 第2セットは序盤の誤打やタッチネットなどで3点を追う展開でスタート。しかし、この日のミラノはサーブが大きな武器となる。まずは、石川の3本目のエースで連続ブレーク。中盤には、メルガレホも2本目のエースを含む3度のブレークに貢献して一気に前に出る。終盤に一度追いつかれるも、相手の連携ミスを見逃さずレフトからの一打でリードを守った石川が、4本目のエースでセットポイント。3度目のチャンスをものにして白星へ王手をかけた。 第3セットもサーブの精度を維持したミラノは、まずはヴィテッリが相手レセプションを押し込みと、ポッロのツーアタックを石川が好守で演出。続くロセルのブロックで3-0とする。そして、勝敗の行方を決定づけたのは絶好調だった石川のサーブ。自身5本目のエースを皮切りに9mラインから攻め込み2連続ブロックを呼び込んでリードを6点へ広げる。さらに、ロセルとメルガレホがエースを決めるなどして反撃を許さず。迎えた終盤、ヴィテッリのエースの後、石川がフェイントで相手のタッチネットを誘発してマッチポイントを奪い、それを自らのダイレクト弾で制してミラノがストレート勝利。前半戦のリベンジを果たして、2連敗の低迷ムードを払しょくすると同時に、プレーオフ進出を決めた。
  石川はアタック9本と圧巻のエース5本で14得点を挙げ、3試合連続となるチーム最多得点をマーク。試合後のリーグ運営番組でポッロが勝利の要因の一つについて、「サーブの調整を図った成果」と明かした通り、エースはヴェローナの4本に対して11本。ブレーク数でも27回で相手の12回を大きく上回ったほか、ブロックもリーグ2位につける相手の2倍となる10本を記録した。

 イタリア公営放送『Rai Sport』の解説者で、90年代黄金期の同国代表を主将として率いたアンドレア・ルッケッタ氏は、石川のエース連発に拍手喝采を送りつつ、ミラノの大黒柱と呼ばれるパフォーマンスに言及。第3セットに素早い反応のリバウンドで味方の得点を引き出した直後、「すべてのセットで、あらゆるシーンにユウキが絡んでいる」「絶大な存在感」とその攻守にわたる影響力を力説した。

 順位は、5位から7位の3チームが勝点で並ぶ混戦へ突入。7位ミラノは5位ヴェローナと勝利数2差、高橋藍が所属する6位モンツァとは同1差のため、レギュラーシーズン残り2試合の勝敗によって順位が入れ替わる可能性は十分にありそうだ。

 ミラノは、日本時間2月26日午前1時開始予定の10節で11位ターラントとのアウェー戦の後、最終11節で2位ペルージャとホームで対戦する。

 なお、ミラノと順位争い中の2チームの予定は以下の通り。
5位ヴェローナ/10節:9位チステルナ、11節:3位チヴィタノーヴァ
6位モンツァ /10節:10位パドヴァ、11節:9位チステルナ

構成●THE DIGEST編集部

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