アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングは、類まれなシュート力とパスセンス、そして勝負強さを兼備し、リーグ屈指の司令塔の1人として知られる。

 球団OBのドミニク・ウィルキンスが「このリーグの若きスーパースターで、私たちのチームのリーダーだ」と称賛するプレーメーカーは、キャリア6年目の今季、50試合の出場で平均26.7点(リーグ11位)、10.9アシスト(同2位)をマーク。今シーズンのNBAで平均25点、10アシスト以上をマークしているのはヤング1人で、先日行なわれたオールスターには代替ながら2年ぶりの出場を飾った。

 ただ、所属するホークスは開幕から連勝と連敗を繰り返すアップダウンの激しいシーズンを送っており、ここまで24勝31敗(勝率43.6%)でイースタン・カンファレンス10位。平均失点はリーグ最下位に沈み、結成2年目を迎えたヤングとデジャンテ・マレーのガードコンビの相性もイマイチで、期待外れの状況が続いている。

 シーズン中にはヤングにトレードの噂も出たが、最終的にホークスに残留。それでも、今季終了後にロサンゼルス・レイカーズやサンアントニオ・スパーズが獲得に動く可能性も囁かれている。

 そんななか、本人は今年のオールスター期間中、メディアに対してしばらくアトランタを離れるつもりはないと語った。
 「このリーグは物事が変化したり、何かが起こったりするけど、今の僕のマインドはアトランタに留まっている。噂などには巻き込まれないし、僕の契約は数年固定されているから、今それ(トレード)について言うことはあまりないね」

 ヤングは2021年オフにホークスと5年2億700万ドルのMAX額で延長契約を締結。契約初年度となった昨季のプレーオフでは、1回戦でボストン・セルティックス相手に平均29.2点、10.2アシストの大暴れ。シリーズ第5戦では逆転3ポイントを決めてチームを勝利に導いている。

 しかし、スーパースターの移籍も珍しくない現代。本人はトレードも「(ゲームの)一部」であることは十分理解しているようだ。

「このゲームでは最高の選手がトレードされてきた。(だけど)何人かは、優勝するような状況でドラフトされ、そのチームにずっととどまることができた恵まれた選手もいる。僕はそれをアトランタでしたいと思っているけど、何が起こるかは誰にもわからないね」

 ヤングは18年のプロ入りからホークスの看板選手として活躍を続けてきた。よほどの見返りがない限り、チームが25歳のフランチャイズプレーヤーを手放すことはないはずだ。

構成●ダンクシュート編集部

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