プレミアリーグ第25節のシェフィールド・ユナイテッド戦、ブライトンは今季最高得点差となる5-0の大勝を飾って7位に浮上。三笘薫は左サイドでマーカーのジェイドン・ボーグルを再三打ち負かし、チームの2点目、3点目に関与するなど、絶大な存在感を示している。
  同じくスタメンに名を連ねた右のウィンガーのシモン・アディングラが2ゴールを挙げたことで、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は「ロベルト・デ・ゼルビ監督は昨年12月以来、初めて2人の無敵のウィンガーをメンバーに指名することができた。結果、彼らがブラモール・レーンで“大虐殺”を引き起こし、『シーガルズ』がアウェーで史上最大のトップフライト勝利を収めた」と、彼らの活躍ぶりを表現した。

 同メディアは個別評価の記事において、アディングラに10点満点の採点でチーム最高の「8.67」、三笘にはそれに続く「8.56」を与えており、ここでも同試合における貢献ぶりの高さを強調することになったが、その寸評ではプレーよりも、序盤に彼を襲ったあわやのアクシデントにほとんどの字数が割かれている。

「勝てない場合は、膝より高い位置への両足タックルで相手の足を折ってみよう――これが三笘に対するメイソン・ホルゲイトのアプローチであり、開始からわずか13分のプレーでこのシェフィールド・UのDFには、これまで見た中で最も明白で当然と言えるレッドカードが掲げられた。三笘はこの“暴行”を生き延び、ブライトンに2ゴールをもたらした」

 ドリブル突破を図ろうとしたところで、イングランド人DFが足の裏を見せたタックルで三笘の左足の膝上を直撃した序盤のショッキングなプレーは、現地でも大きな話題となっている。当初はイエローカード止まりだったものの、VARを経て一発退場となったこのタックルについては、国内外から多くの批判が寄せられた。

 対して、ホームチームのファンは、ホルゲイトを退場に“追い込んだ”として三笘にブーイングを浴びせ、シェフィールド・Uのキャプテンであるアネル・アフメドジッチは「リプレイでは、実際よりも酷く見えるのかもしれない。ピッチ上で見ていた自分の見解では、正当なタックルだったと思うし、レッドカードには値しない。あれで試合も、我々の努力も台無しになった」と判定に不満を漏らして火に油を注いだが、クリス・ワイルダー監督は「退場の判定に異論はない」との見解を示している。
  ちなみに元イングランド代表のOBたちも、キャリアを脅かしかねない打撃を食らったにもかかわらず、その後もプレーを続行できた三笘の“幸運”を喜ぶとともに、ホルゲイトの悪質タックルについては、ジェイミー・レドナップが「近年では最悪のタックル」「私の現役時代でさえスキャンダラスだっただろう」、ポール・ロビンソンは「本当に酷いタックル」と、それぞれ語った。
  そして、スポーツ専門メディア『GIVEMESPORT』は、「プレミアリーグ史上で退場処分となったタックルのワースト7」を選定。被害を受けた選手に重大な怪我を負わせた、もしくはキャリアに大きな影響を与える可能性があったタックルのうち、「強度」「重傷の有無」「足の裏を見せたか否か」という基準で、ランキングを発表している。

 今回の件は三笘が怪我を免れたものの、それでも3位にランクインしており、ここからもホルゲイトの行為がいかに危険なものだったかが窺い知れるだろう。ちなみに1位は、やはりと言うべきか、2001年4月21日にマンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーンが、マンチェスター・シティのアルフ・インゲ・ハーランド(アーリングの父)に対して過去の遺恨から故意に左膝を狙ってタックルを仕掛け、早期引退に追い込んだプレーが挙げられた。なお、ランキングは以下の通り。

1位:2001年4月21日
ロイ・キーン(マンU)→アルフ・インゲ・ハーランド(マンC)
2位:2008年2月23日
 マーティン・テイラー(バーミンガム)→エドゥアルド(アーセナル)
3位:2024年2月18日
 メイソン・ホルゲイト(シェフィールド・U)→三笘薫(ブライトン)
4位:2010年2月27日
 ライアン・ショークロス(ストーク)→アーロン・ラムジー(アーセナル)
5位:2009年2月22日
 ケビン・ノーラン(ニューカッスル)→ヴィクター・アニチェベ(エバートン)
6位:2006年4月1日
 マイケル・ブラウン(フルアム)→ショーン・デイビス(ポーツマス)
7位:2022年5月11日
 ダン・ジェームズ(リーズ)→マテオ・コバチッチ(チェルシー)

構成●THE DIGEST編集部

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